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冴子の東京物語 (中公文庫 ひ 39-1)

冴子の東京物語 (中公文庫 ひ 39-1)

冴子の東京物語 (中公文庫 ひ 39-1)

作家
氷室冴子
出版社
中央公論新社
発売日
2022-06-22
ISBN
9784122072220
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冴子の東京物語 (中公文庫 ひ 39-1) / 感想・レビュー

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sea

氷室さんはきっと誰よりもまっすぐで純粋な人なんだと思うのだけれど、そのまっすぐの軌道が明らかに大多数の人と違う方向に突き抜けているからおもしろい。そのユニークさを当人がてんで気づいてないことを含め。 青山美智子さんの解説はほんとうに素晴らしく、氷室さんへの愛に満ちていて、いつかわたしもこれほど愛に溢るる言葉を届けられる相手を見つけられたら、その人にこれほど全身全霊で愛を伝えられたら、この世に思い起こすことなどないなぁと、大それたことを思った。

2022/08/03

千景

長電話のしすぎで「この電話代払うなら東京のそこそこいい家に住めるな…」って東京に引っ越すって…長電話やばいな…と思ったけど、よく考えたら私も、LINE通話は無料だからって平気で4時間ぐらい通話してる……🤔おや? 少しずつ変わって来てるような気はするが、 しかし根本的なところはなかなか変われないのだろうか。 女が女として強く生きていくこともまた美しいのでしょうが、女も男も関係なくただ揺蕩うように生きていきたいなと感じる……。二分されるの、疲れたよー。

2022/06/27

とんとん

祖父の葬儀の準備をしているときに見た、不自然な鬘を付けた男性。何年も経って、その男性の姿が脈絡なく浮かんで来た時のことが書かれた「記憶」がすごい。〈田舎には不思議な逞ましさ、生命力とでもいうべきものがあって、仮通夜だろうと本葬儀の席だろうと、目引き袖引きのうわさ話や人物批評は常に、生き生きと行われる〉……こんな文章なかなか書けないです。

2022/07/10

songbird

☆☆☆ 電子版。

2023/09/09

ぴのたきのこ

『いっぱしの女』との相性がよかったのと(女性のエッセイ、相性が合わない書き手はとっことん合わなかったりする)、20代後半、東京住まいの女のひとりとして気になっていた一冊。ご本人も書いているとおり、東京住まいというくくりだけでなく、このタイミングで読んだこともあって「あー…わかるわあ…」と沁みいるエピソードも多かった。この年頃になると男性観の軸が増える話、一票を投じたい。実は氷室作品はまったくの未読で、そろそろ読んでみたいというか読まねばならぬ…。青山美智子さんの解説の氷室冴子との距離感がとてもよかった。

2022/09/23

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