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英雄を謳うまい (村上春樹翻訳ライブラリー c- 10)

英雄を謳うまい (村上春樹翻訳ライブラリー c- 10)

英雄を謳うまい (村上春樹翻訳ライブラリー c- 10)

作家
レイモンド・カーヴァー
Raymond Carver
村上春樹
出版社
中央公論新社
発売日
2008-03-01
ISBN
9784124035087
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英雄を謳うまい (村上春樹翻訳ライブラリー c- 10) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

レイモンド・カーヴァーについてのエッセンスが濃縮されたコレクションズ。初期作品や詩、解説、書評、エッセーなども収録されているお得感。知らない作家やそしてヘミングウェイ作品に対する愛の深さと作品も読まずにヘミングウェイのセンセーショナルな私生活ばかりを槍玉に上げる伝記作家への罵倒が飛び出る「成熟すること、崩壊すること」や「裏切り」という詩が好きだ。そして「髪の毛」の歯の間に何かが詰まった時の独特の不快感と「鮮やかに赤い林檎」の叫んでも変えられないし、誰にも届かない一方通行の不毛さは余りにも生々しい。

2018/06/16

Coto+Ri

初カーヴァーにはおすすめしませんが、カーヴァーを好きな人には是非読んでほしい。もっとカーヴァーが読みたくなるし、カーヴァーの書評で取り上げられて いる作品もすべて読みたくなる。カーヴァーの書くことに対する誠実さと素直さがこんなにもうれしい。わたしはまた読書の喜びを知りました。

2011/12/08

Holden Caulfield

初めてカーヴァーを読むときに、 絶対に選択してはダメな作品、 出来る事なら「かなり」カーヴァーを読み込んでから手に取ってもらいたい一冊だ、

2019/11/07

DEE

どこにも載らなかった初期の短編やら書評やらエッセイを集めた作品集。 中学の時の夏休みの宿題で英文和訳があった。 その中でカーヴァーの「Hair」という作品を拙いながらも訳したのだけど、それが妙に心に残っていて、いつかきちんとした訳を読みたいと思っていたところこんなところで出会えた。 しかも村上春樹訳で。 習作なんかもありカーヴァー大好きでなければいささか読むのは飽きてくるけど、この作品を読めただけでもよかったかな。

2018/06/26

あなた

「生きることだ。それは常に生きることなのだ」とカーヴァーは言う。生きているとあるとき「ちょっとしたこと」が起こる。そのちょっとしたことが人生に不思議な流れをもたらしてくるからと。カーヴァーがいろんな短編でたえず口にしたのは、生きることにはただそれだけでわたしが気づかなかったなんかしらの秘密がある、ということだと思う。あしたのひみつ。どうしてひとは生きなければならないのか? あなたが生きていることそれそのものは、いつもあしたの秘密であり、だから明日あなたに、ささやかだけれどちょっとしたことがおとずれるから。

2021/11/26

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