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ビギナーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

ビギナーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

ビギナーズ (村上春樹翻訳ライブラリー)

作家
レイモンド・カーヴァー
Raymond Carver
村上春樹
出版社
中央公論新社
発売日
2010-03-01
ISBN
9784124035315
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ビギナーズ (村上春樹翻訳ライブラリー) / 感想・レビュー

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踊る猫

個人的な繰り言を書けば、私自身酒を断って断酒会に通っている身なので断酒して小説を書くことを選んだカーヴァーの本気度がまざまざと伝わって来るかのような一冊となっているように思う。確かに冗長なところはあるかもしれないけれど、個人的にはこのくらいの緩やかさが好みなのでその辺り甲乙つけ難いと言える。死と生、人生の意味とはなにか……そういう問題を、軽やかな題材を扱いながら重く表現してみせるところが素晴らしいと思わされた。カーヴァーの作品、今後も村上春樹訳による全集を読んでいきたいと思わされた。なかなか奥が深い世界だ

2019/01/10

梟木(きょうぼく)

編集の手によって作者の意に沿わない形での大胆な改変が施されていたことが死語明らかになった短編集『愛について語るときに我々の語ること』の、原文発掘オリジナル版。当時カーヴァーの小説を担当していたゴードン・リッシュによるカッティングがいかに熾烈なものであったかは、本文の量が『愛について~』と比べて二百頁近くも膨れ上がっている、という事実だけで十分だろう。それを糾弾するつもりはない。なぜなら『愛について~』の出版によって、カーヴァーは初めてカーヴァーに「なった」のだから。

2015/10/26

春ドーナツ

「静けさ」は印象深かった。関連性、というか主人公の内面描写が省略されているので物語の余韻が言語化できない。わからないなりに、狩猟話に潜むサジェスチョンの存在、その場所の当たりはつく。グレイス・ペイリーの言葉を借りるなら、床屋で「最後の瞬間のすごく大きな変化」があったようだ。言わずもがなと心得ている男たちと不条理に惑い怒りをあらわにした男がいる。主人公はそのどちらにも属してはいない(と思う)。けれども彼にとって、何かが人生のターニングポイントになったのだ。回想することで、見えなかったものが見えるようになる。

2020/05/01

イカ男

A Small, Good thingを「ささやかだけど、役に立つこと」と訳した村上氏の力量に脱帽する。

2011/10/03

Jiny

短編集。一話一話はすぐ読み終えられる長さなのだが、全体を読み通すのになんだかんだと3か月くらい要した。誰もが恋愛や別れ、結婚や離婚の初心者ということをふんわりと伝える物語たち。ぎこちないというかみっともない。だけど、何となく共感できるところもある。途中に何気なく入る風景や事物の描写が良い。レイモンド・カーヴァー好きだ。翻訳も好きだな。

2010/10/21

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