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双調平家物語 15 源氏の巻(承前)・落日の巻・灌頂の巻

双調平家物語 15 源氏の巻(承前)・落日の巻・灌頂の巻

双調平家物語 15 源氏の巻(承前)・落日の巻・灌頂の巻

作家
橋本治
出版社
中央公論新社
発売日
2007-10-01
ISBN
9784124901405
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双調平家物語 15 源氏の巻(承前)・落日の巻・灌頂の巻 / 感想・レビュー

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小葉

清盛の死、義仲入京、平家都落ち〜壇ノ浦とそれから。 義仲が憐れ。宗盛が何とも情けなく、頼朝って何もしていない印象。諸行無常、盛者必衰。 長かった。登場人物の名前なんて全然頭に入らなかった。好感を持てる人物などほとんどいなかった。とにもかくにもラストにたどり着けたのが嬉しい。

2012/08/05

zeroset

清盛が倒れ、平家は滅びの道をたどっていく。しかしその描写はあっさりしたもので、屋島~壇ノ浦に至ってはほとんどダイジェスト。橋本治の関心は「人は何故権力を求めるのか」という問いの中にこそあるのだろう。

2021/08/08

てら

かくて源氏は滅びぬ。あ、あれ、平家は? 打ち切りマンガのような壮絶な駆け足は、しかし「これまで似たようなことをさんざん見せてきたから、あとはいいよね?」ということだと思う。源氏は登場した時から身内での殺し合いに熱心なクソったれでしかなかったではないか。盛者必衰。それが『平家』のテーマなのだから、これでいいのだ。

のら

安徳〜仲恭天皇期。長い、長すぎるよ。承久の乱まで書かなくていいよ。この巻に無理やり収めようとして約540ページ。清盛が死んでから壇ノ浦、大原御幸までバランスよく入れてほしいのに、木曽殿ばっかりじゃないか…。他は戦下手な維盛、アホ宗盛、とにかくやな感じの行家…。熊谷直実や斎藤実盛らの熱い関東武者、知盛さまがいなかったらもたなかったような。時子の死で諸行無常を感じて終わりたかったなあ。

2015/08/26

ybhkr

年をまたいで読み進めた全15巻。中国からはじまり推古天皇、大化の改新からの鎌倉幕府滅亡直前までの、諸行無常の世界を旅してきた。志高かったリーダーたちが「栄華」という夢を見て私利私欲嫉妬保身から衰え滅びていくことを繰り返していく残酷な歴史の物語。モブのような人物にも丁寧にスポットライトをあびさせ描いている反面一章で200年くらい飛んでいたり、治ちゃんの構成が興味深い。諸行無常、盛者必衰の長い長い物語が終わってほっとすると同時にとっても寂しく胸に穴が開いたみたい。悪意と愚かさに疲れたけどおもしろかった。

2014/02/07

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