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知の論理

知の論理

知の論理

作家
小林康夫
船曳建夫
出版社
東京大学出版会
発売日
1995-04-12
ISBN
9784130033060
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知の論理 / 感想・レビュー

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優希

物事が実態から関係へと変化していくうえでの捉え方のレトリックが述べられています。普遍を如何に自らの論理にしていくか、その力は「知」という視点で物事を見ることにより身に付いていくものだと思います。技法から論理への変換を考えていく法則をたどることは知的視野を広めるには欠かせないことではないでしょうか。20世紀に読むべき1冊が章毎に紹介されているので、何か読んでみようと思います。

2016/11/14

SY

本書、及び本書の姉妹編である「知の~」シリーズは、例えば大学で何を学ぶかを知っておくために、高校時代に読んでおくべきもの。例えば純文学を読むにしろ「読み方」を「技法」として知らなければ、斎藤美奈子が芥川賞選者の石原慎太郎氏をして「小説を読めない人」と評したようにその小説の良さが判らず仕舞いになるかもしれない。 知とは「情報」だけではない。最も肝要な知とは、「情報の処理法・技法」に関する知なのだ。

2017/10/24

さといも

20世紀の知への招待本でしょうか。野矢さんの『蝶番』読んだだけでも、なんか賢くなった気がするけど、それだけにとどまりません。フッサール、ハイデガー、ソシュール、CSパース、フロイト、レヴィーストロース、カールポランニー、フーコー、サイード······もー盛りだくさんです。

2016/11/04

yu-onore

20世紀に興隆した様々な論理に触れ、それを身に着け応用していくことについての本。高橋先生の、あるものごとの本質を明らかにしていこうとする(表象的に本質が写し出される)ものについて現象学についての、表象することが不可能に近い出来事であるアウシュビッツを表象した二つの映画についての論考がよい。バフチンの対話論、感染るんですの謎の文字の不気味さ論なども。そして、構造分析・フェミニズムなどを応用し、当時の知のありようも考え批判的に痴人の愛を分析する小森先生が見事。ただ、現在読むとさすがに男女比の偏りが気になる。

2021/02/06

かが

半分も理解できた気はしないけれど、この本で読んだことは差し迫った進路選択に役立ちそう。 大学生が使うテキストとして出版されたようだけれど、この本は高校生にこそ良いと思う。

2020/11/26

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