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タイムボックス

タイムボックス

タイムボックス

作家
アンドリ・S・マグナソン
野沢佳織
出版社
NHK出版
発売日
2016-10-21
ISBN
9784140056813
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伊藤計劃、円城塔も名を連ねるP.K.ディック賞特別賞受賞作家の新作SFファンタジー刊行!アンドリ・S・マグナソン『タイムボックス』

 時間をめぐる冒険ファンタジーの金字塔といえば、ミヒャエル・エンデの『モモ』を真っ先に思い浮かべる人が多いだろう。『タイムボックス』の著者、アンドリ・S・マグナソンが生まれたのは、奇しくも『モモ』が刊行された1973年。だが、こちらは時間泥棒から奪われた時間を取り戻すお話……ではもちろんない。『タイムボックス』は経済危機から逃れるために自ら時間を手放した近未来の人々と、古の世界でただひとり時間を止められた〝眠り姫〟のパートが交錯する、壮大にしてユニークな冒険ファンタジーだ。

『タイムボックス』 アンドリ・S・マグナソン/著 野沢佳織/訳 NHK出版 1600円(税別) 時間を止める箱「タイムボックス」からひとり出てきてしまった少女シグルン。荒廃した世界で老女に出会った彼女は、はるか昔にあったパンゲア国の物語を聞かされる。おとぎ話のような過去と呪われた近未来を繋ぐ鍵とは?

 著者のマグナソンはアイスランドが誇るベストセラー作家。著書は世界30カ国以上で翻訳されており、優れたSF作品に贈られるフィリップ・K・ディック賞特別賞も(伊藤計劃の翌々年に)受賞…

2016/11/7

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タイムボックス / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

mocha

中に入ると時が止まるタイムボックス。少女が箱から出ると、街はゴーストタウンになっていた…。老女が語る昔話と近未来が交錯するSFファンタジー。時間を操ろうとする人間の不遜さに“時間”は容赦なく呪いをかける。白雪姫と眠り姫といばら姫、浦島太郎的要素も加えた感じのアイスランドの児童書。賢いアカパンダと究極の理系人間エクセルに笑った。

2017/10/25

藤月はな(灯れ松明の火)

エンデの『モモ』のような「時」の物語。過去に縛られすぎるのも、まだ、来ていない未来を悲観するのも積み重なる今を生きるのを放棄するのも同じ。そうなった人間は生ける屍も同然だと思う。愚かな王、ディモンの繰り返した過ち、その過ちを正さずにいたために未来の人々は「今」を生きる喜びも苦しみも責任も放棄するようになった。そして私が一番、可哀想だと思ったのはグンヒルド王妃。そして私が嫌いなのはオプシディア王女。彼女が王の狂気の元凶であり、自由を希求しながら都合の悪い物は人に押し付ける、その態度は至極、気に入らない。

2016/12/14

ゆかーん

金持ちでも貧乏人でも、時間だけは平等に存在するものだと思っていましたが、この物語の世界では金持ちが時間を自由に操れるようです。パンゲア国の王様は、わが娘オブシディアナ姫の美しさを永遠にするために、時間を止めるタイムボックッスに閉じ込めることにしました。時を止めることが幸せへの近道だと思っていた王ですが、年を重ねるごとに、世界は崩壊の危機に陥ります。タイムボックスに入れば、今ある現状から逃れられますが、それは一時的な現実逃避でしかないように思います。経済安定の為には、一人一人の行動が大切なのだと感じました。

2017/02/09

星落秋風五丈原

この世のたった一つの王国を治める国王が王妃をめとり可愛い娘オブシディアナを設ける。しかし彼女が年を取っていくのが耐えられなかった国王は彼女をボックスに閉じ込めてしまう。良き王がなぜ暴君と呼ばれるようになってしまったのか。家族構成だけを見れば白雪姫異聞、シチュエーションは眠り姫。

2017/10/09

ひらちゃん

今を生きる事の大切さがいっぱい詰まった本でした。時を止めたらその人の人生も止まってしまう。世界の最初の国の話でありながら現在と未来の物語でもあった。移ろいうく季節を愛でながら雨の日だって雪の日だって見ていたい。いつも嫌な日を逃避してしまわぬように警鐘されていると感じた。姫の終わりが悲しくもホッとする。

2016/11/06

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