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翻訳書簡 『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅

翻訳書簡 『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅

翻訳書簡 『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅

作家
上白石萌音
河野万里子
出版社
NHK出版
発売日
2022-07-25
ISBN
9784140351819
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英語が私を解き放ってくれる――上白石萌音インタビュー

 上白石萌音さんが、翻訳家の河野万里子さんとの往復書簡で、名作『赤毛のアン』の名シーンを翻訳した書籍『翻訳書簡『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅』。2年にわたる物語の翻訳を通じて得た学びや、翻訳者としての上白石さんの魅力をふたりに語ってもらった前編に続き、この後編では、上白石さんに、語学を学ぶことが表現に与える影響や、最近の読書体験について聞きました。 取材・文=川辺美希、写真=山口宏之

演技と翻訳は通じるところが多い。一番大切にすべきは作品ということも同じです

――上白石さんは、読書も執筆もされますし、語学も学んでいて、すごく言葉に向き合っていると思うのですが、言葉に向き合う経験というのは、演技や歌手としての仕事にどういう影響を与えていますか?

上白石萌音さん(以下、上白石):私は何事も全部、言葉だなと思うんです。お芝居をするときも、脚本家の方が書かれた言葉を咀嚼して、自分の言葉として言いたいと思っていますし、歌を歌うときも、ほかの方に書いていただいた歌詞も、自分のことのように歌いたいという気持ちがあって。自分のものにするためにはやっぱり共感しなければ…

2022/7/29

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手紙で紡いだ『赤毛のアン』翻訳を書籍化。上白石萌音×翻訳家・河野万里子が語る「言葉の力」

 上白石萌音さんが翻訳家の河野万里子さんと手紙のやりとりをしながら、名作『赤毛のアン』の名シーンを翻訳した『翻訳書簡『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅』(NHK出版)。2020年度から2021年度に「ラジオ英会話」で行われた連載をまとめた1冊だ。幼少期から英語に親しみ、演技や歌の表現でも英語を使う上白石さんが、初めて文学の翻訳に挑戦。往復書簡を通じて言葉を紡いだこの経験で何を得たのか、おふたりに話を聞いた。 取材・文=川辺美希、写真=山口宏之

手紙を通じて、上白石さんの硬かった言葉がどんどんしなやかになっていった(河野)

――手紙によるアドバイスや気付きの中でどんどん翻訳が変わっていく様子も、おふたりの人柄が伝わる手紙の内容も、とても楽しく拝読しました。河野さんは、上白石さんの翻訳者としての力を、このやりとりを通じてどう受け取られましたか?

河野万里子さん(以下、河野):最初に上白石さんの翻訳を拝見したときは、「あ、英文和訳がきちんとできる人なんだな。よかった」ということと、「翻訳はほとんど知らないんだな。よかった」という、両方の気持ちがありました(笑…

2022/7/28

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翻訳書簡 『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅 / 感想・レビュー

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aika

原文に寄り添いながらも、時には「飛んで」みる。言語の違いを乗り越えて、日本語で物語の世界を伝えてくれる翻訳の楽しさ、奥深さ、自由、そして難しさをとことん味わえる一冊です。高校生の頃に翻訳家に憧れていたという上白石さん。最初は英文和訳に近かった訳文が、河野先生のアドバイスでどんどん豊かなになり、『赤毛のアン』の美しく温かい世界の窓を開けてくれました。自分で考えた訳文をお二人の翻訳と照らし合わせてみるのも楽しく、翻訳を試みることで、普段の読書以上にアンたちアヴォンリーの人々を、心のすぐそばで感じられました。

2022/07/31

SOHSA

《図書館本》タイトルのとおり、俳優の上白石萌音と翻訳家河野万里子との『赤毛のアン』翻訳試行の手紙のやり取り。『赤毛のアン』は私にとって原書・翻訳ともに今までに何度も繰り返し読んでいる愛読書のひとつ。今回、二人の往復書簡を通じてまた新たなアプローチで『赤毛のアン』の世界に浸ることができた。綴られていく言葉の美しさはアヴォンリーの風景とそこでの物語をいきいきと読み手の眼前に立ち昇らせる。本棚からまた『Anne of Green Gables』を取り出して、読んでみたくなった。

2023/01/15

はるき

 上白石萌音さんの「赤毛のアン」の翻訳往復書簡。夢のようなコラボ。上白石さんには今後、女優業のみならず、どんどん活躍の場を広げてほしい。

2022/10/21

M.

萌音さんと一緒に勉強している気持ちになって、楽しく読みました。先生の指摘に何度もはっとなります。プロってすごい、翻訳の世界ってとっても楽しそうだと思った。これ、『大草原の小さな家』でもやってくれないかなあ。

2023/05/07

ちぃ

書簡によるコミュニケーションを楽しく味わって拝読いたしました。

2023/06/03

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