新装版 ソフィーの世界 (上) 哲学者からの不思議な手紙 ( )
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「新装版 ソフィーの世界 (上) 哲学者からの不思議な手紙 ( )」のおすすめレビュー
「自分はなぜ生きているのか、どう生きるべきか」そのヒントをくれる“哲学”を面白く学べる名作児童文学
『ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙』(ヨースタイン・ゴルデル:著、須田朗:監修、池田香代子:訳/NHK出版)
私は小学生の時、『週刊少年マガジン』で連載されていた「MMR マガジンミステリー調査班」のノストラダムス特集で大予言を知って命に限りがあることをリアルに感じて絶望し、ビル・マーレイ主演のファンタジー映画『3人のゴースト』の主人公が生きながらに棺桶の中で焼かれるシーンで死ぬことの恐ろしさに震えた。小中学校の間、毎夜遅くまで、自分の命や意識が永遠に失われてしまったときのことを想像し、何度も夢に見た。
そして、中高生のときは人間関係に悩み、自分なりに最善の解を毎夜、問うてみた。
命とは何なのだろうか、どのように生きるべきなのだろうか、と問い続けるじめじめした青春時代だったのだろう。
そんな私は、学生時代に遅まきながら太宰治を知り、じめじめうじうじ、それでいて破壊的な…今でいう中二病の先駆けなどとも言われる太宰に惹かれた。そして、作品を読むなかでショーペンハウエルやニーチェを知り、哲学に興味をもった。
哲学にはどうやら、命とは何なのか、人…
2022/9/29
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新装版 ソフィーの世界 (上) 哲学者からの不思議な手紙 ( ) / 感想・レビュー
ykmmr (^_^)
分かりやすく、読みやすい哲学入門書。各時代の流れに乗り、その中で色んな考え・流派にて定着して発展→書籍・歴史として今に残る。そんな過程を経てもなお、正解がない学問である『哲学』。その膨大な量と論者たちの入り組んだ論争もあるのに、それを時代の流れや哲学内容はそのままに、「ソフィーという女の子が『哲学』を学ぶ。」という、初心者でも食いつけるようなファンタジー要素の物語として書かれている。「ソフィーと一緒に哲学を勉強していける。」ということで、子供たちにも読まれているのは納得である。
2021/08/13
ころりんぱ
一生懸命読んでいるんだけれど、なかなか頭が追いつかない。ソフィーが経験している物語の中に、倫理でやった哲学の歴史が盛り込まれているのだけど、私、ほんとになーんにも知らないんだなぁとちょっと情けない。誕生日おめでとう、ヒルデ!!に怖さまで感じつつ、どうなっていくの?という上巻の終わり方。下巻を読んでもちゃんと筋としてわかるのか、心配。
2017/04/15
おうち時間
『図書室のバシラドール』のビブリオバトルで紹介されて読んでみたくなり図書館で借りてきました。14才のソフィーの元にある日1通の手紙が…そこには『あなたはだれ?』と書かれていたのが始まりとなり「哲学講座」と書かれた郵便物を通してソフィーは哲学を学び始めます。読んでると一緒に哲学の歴史が学べて学生時代の復習にもなりますが最初なかなか頭に入ってこなくて苦戦しました。ストーリーはミステリーな雰囲気でヒルデは?ヒルデの父親は何者?犬のヘルメスが人の言葉を話したのは何故?というところで上巻は終わり下巻に続きます。
2021/02/12
康功
十数年前、親戚の読書家の伯母さんに読むこと勧められていたにも関わらず、本の厚さに引いてしまった自分がいた。初心者用哲学ファンタジーSF。哲学=歴史+科学+宗教+神学÷4っていうことを学んだような気がする。何回か読み、知識にしたいと思います。それでは、下巻へ。
2016/06/22
チェ・ブンブン
油断してた(汗ガチな哲学入門書でした(笑サークルFBで紹介するには時間がまだ下巻があるからかかりそうだ。でも、唯物論や概念論、ケプラー、神話などを分かり易く中学生にわかるよう書いてあって読みやすかった。さすが、学校で哲学教えている人の本だ。それにしても、若くして哲学に目覚めると授業サボタージュし始める恐れがある。哲学って劇薬だなw
2014/03/08
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