NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート: 孤独は知性である
NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート: 孤独は知性である / 感想・レビュー
かずぼう
以前、西田幾多郎の哲学本を読んだが、難解の極致、三木清も同レベルの難解さ。ここは素直に解説書を読むべきか、様は世間や親の意見に流されずに、自分の考えを知力としてしっかり持ち、そこで孤立しても孤独になることを恐れるなということかな。文面から当時の抑圧された世の中に抵抗しようとしているのが伺える。
2021/09/06
ホシ
3月から予定の無い日が無く、そこそこ多忙な日々を過ごしておりました。「心を亡くす」とは良く書いたもので、忙しい時にはっと我が身を顧みれば心が荒んでいることに気づかれされます。そんな時こそ必要なのが読書ですね。ほぼ3ヶ月ぶりに日本語の本でしたが、良い選択でした。『人生論ノート』は読んだことがありますが、消化不全の一冊でした。本書は『嫌われる勇気』の岸見一郎氏による手引書。稀有な哲学者であった三木の思想を岸見氏のやさしい語り口が解説してくれます。
2021/05/17
yasu7777
★★★☆☆ 練馬3131-464
2021/10/11
うるの
原著は難しいと言われているため、読むのを躊躇していましたが、この本はとてもわかりやすかったです。個人的に印象的だったのは「自信は如何にして生ずるのであるか。自分で物を作ることによって。」「出発点が旅であるのではない、到達点が旅であるのでもない、旅は絶えず過程である。」という2点。どちらも今の自分の生き方、考え方を見つめ直すいいきっかけになりました。改めよう。
2021/05/30
はま
この本は、三木清さんの人生哲学の思想を、岸見さんの実体験も踏まえて、わかりやすく解説してくている。幸福とは、存在すること自体であり、一般欲望や成功することではない。真の希望は決して消えることなく人生の指標となる。真の孤独は、正義を貫くためにある。孤独に打ち勝つ人間になるには、なぜ孤独が必要であるかを知性的に知ることが大切である。死生観を持ち、死を怖がらす、精一杯生きること。三木清さんの生き様は、知識や思想 にとどまらず、隠れたり、傍観したりせず、主張続けた倫理的な行動と姿勢に学ぶところ大いにあると思う。
2021/07/17
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