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国家論 日本社会をどう強化するか (NHKブックス)

国家論 日本社会をどう強化するか (NHKブックス)

国家論 日本社会をどう強化するか (NHKブックス)

作家
佐藤優
出版社
NHK出版
発売日
2007-12-21
ISBN
9784140911006
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国家論 日本社会をどう強化するか (NHKブックス) / 感想・レビュー

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masabi

国家はもはや必要不可欠だが、放っておくと官僚機構が利益を収奪してしまう。また最近の新自由主義の潮流で格差を是正することなくむしろ肯定しがちである。しかし、格差を是正することが国家の役割の一つであり、そのため社会から国家に圧力を加えなければならない。そしてその強い社会は国家から独立した独自のネットワークによって紐帯されることが必要となる。日本を強化するにはこの社会を復活させることが急務となる。

2015/01/16

KAZOO

佐藤さんは大学の時にかなり神学論を勉強して、しかもマルクスなども読みこんでいたという事がわかります。とくに日本におけるマルクス経済学の主流である宇野経済学をも読みこんでそこの理論的基礎から、この本を書かれているように思いました。様々な参考文献が出てきて、このような本の割には歯ごたえが十分すぎるほどでした。今までの佐藤さんの著作から、小室直樹のあとを継ぐような感じがしてなりません。

2014/06/06

非日常口

憲法改正や集団的自衛権や増税の問題が取り上げられだした現在、国家機能を考える事は大切だ。国家は社会の外部に存在する。国は外に敵を作り内をまとめると言われるが、国内から税を収奪することも暴力装置の一つの機能である。宇野派の観点から価値形態論、特に労働力商品化、窮乏化理論の矛盾点、貨幣と信用と使用価値の問題などを指摘し、国家論のないマルクスに対しゲルナーによるナショナリズム論、民族の形成について指摘。中東の民族がいかに旧ソ連に仕立てられたかわかる。国家の暴力と向き合うためにバルトを素地に展開。分かりやすい☆

2014/05/22

白義

マルクス・宇野理論を参照しながら社会の論理を、ゲルナーで国家の論理を解説して、国家に向き合う態度をバルトの神学に学ぶ、という構成。最後の社会を強化するために夢を持て、という結論はあれ、そういう話でいいの?というずっこけそうな唐突感があるけど、国家、市場、社会をつなぐ線は統一感があるし価値形態論やナショナリズム論の解説の上手さ、、スターリンの哲学的再評価と神学的な思考と、見所はたくさんあるし、佐藤優の事実上思想的主著として読んで損はない

2012/04/19

funuu

キリスト教 イスラム教 ユダヤ教は、終りの日に永遠の命が得られる。仏教は、輪廻転生か 無の論理 空の論理。日本人は、他の世界の人とは、刷り込みが逆。中東、アフガニスタン、イラクは、昔の中核派と革マル派が争っているのと一緒と言う訳か。

2014/08/16

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