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国家緊急権 (NHKブックス)

国家緊急権 (NHKブックス)

国家緊急権 (NHKブックス)

作家
橋爪大三郎
出版社
NHK出版
発売日
2014-04-19
ISBN
9784140912140
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国家緊急権 (NHKブックス) / 感想・レビュー

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禿童子

たぶん2011年の東日本大震災に触発されて出てきた発想だと思う。大災害、パンデミック、核攻撃といった緊急事態に政府が「必要なこと」を迅速に実施でき、そのために憲法や法令を超越して人々の人権や財産権を制限できる「国家緊急権」を考えてみましたという本。橋爪さんの思考実験はなかなかリアルだが、緊急事態が終わったら首相を含む政府職員の行為を検証して法令違反があれば処罰されるというのは非現実的。戒厳令や独裁へのルートになりはしないか?憲法に明文化しないでも良いというが、何でもありというのは法治ではなく人治政治では。

2019/09/12

壱萬弐仟縁冊

近頃ありがちな、重要ポイントはゴシ太。 国家緊急権は革命権と似ている(18頁)。 警察の目的は、犯人逮捕、裁判にかけること(39頁)。 自衛隊は、国際法上の軍である(45頁)。 ハイパーインフレ(HI)とは、金融資産はなかった ものにしましょうということ(112頁)。 1人当たりやく1千万円となる貯蓄が ゼロになってしまうが(113頁)、 その責任は誰にあるか? HIは高齢者や弱者を直撃、 失業、円安で海外投資家に売却、 などの抑止すべき理由がある(114頁)。  

2014/06/01

zumi

緊急事態は軍事・経済など様々な場面で発生する。その際、行使されうる権力について考える1冊。非常にざっくりと重要な点をまとめてしまえば、次のような感じになる。国家緊急権とは、より多くの人民を守るため、憲法制定力(憲法に拘束されない、人民に備わった主権の表れ)が、実際に発動されたものであり、事後的にその行使に関して、検証・説明・承認の必要があり(その場合、事後的に何をチェックし議論するかを、事前に決めておく必要がある)、憲法違反はするが、実質的な合理性を持つために正当性があるものである。明確な論で読みやすい。

2014/04/30

coolflat

国家緊急権とは緊急時に憲法や法秩序にあえて違反してでも市民の財産や生命を守る事を言う。憲法を守る義務があるのは政府である。主権者は政府に憲法を守らせる立場にあっても憲法を守る立場にない。つまり政府が憲法を確実に守る前提があって国家緊急権は初めて成立するのである。著者は国家緊急権を民主主義と憲法秩序をよく理解し体得した人々だけが扱える上級問題だと言う。翻って安倍政権は憲法秩序を破壊している。日本はまだ国家緊急権を持つに相応しくない国と言える。今、持たせればナチスの全権委任法の様に扱われるのも不思議ではない。

2014/09/24

スズツキ

前半は今年最高に楽しめたが、後半はそこまで……。自衛隊が海外部隊に捕まったときに軍人であるなら国際法により捕虜としての処遇が認められるが、もしそれ以外とするなら軍事法廷にもかけられないし、処刑されるおそれもある。その上で今の認識をどうしますか、ということ。

2014/06/06

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