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谷崎潤一郎スペシャル 2020年10月 (NHK100分de名著)

谷崎潤一郎スペシャル 2020年10月 (NHK100分de名著)

谷崎潤一郎スペシャル 2020年10月 (NHK100分de名著)

作家
島田雅彦
出版社
NHK出版
発売日
2020-09-25
ISBN
9784142231188
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谷崎潤一郎スペシャル 2020年10月 (NHK100分de名著) / 感想・レビュー

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ちゃちゃ

先月の「100分de名著」のお題は谷崎潤一郎。指南役の、作家で法政大学教授の島田雅彦さんによると、谷崎の文筆活動に一貫したものとは、エロティシズムの追求というテーマだとか。しかも非常に興味深かったのは、『源氏物語』以来の「色好み」の伝統を自ら受け継ぎ、人間の抱え込む複雑な欲望や無意識の本能、異常とされる性癖までも含めて、五感を駆使して描き“肯定した”ところに彼の功績があると指摘された点だ。なるほど、隠さず開き直って、貪欲な探究心で独自の美的な世界を追求したのが谷崎文学なのだ。私には少々手強い相手かも…。

2020/11/05

アキ

痴人の愛・吉野葛・春琴抄・陰翳礼讃の4つの作品を取り上げているが、島田正彦の解説で、谷崎潤一郎文学の奥の深さと小説の多層性な構造を知った。優れた文学評論は、小説の内容と共に、著者が何を思ってその小説を書いたか、またその時代と著者との関係を詳らかにするもうひとつの世界を読者である私に開いてくれる。特に「陰翳礼讃」を、モダニズムを経験した谷崎が岡倉天心の「茶の本」のように、外国から見た日本という視点で書くことで、現代においても建築学の参考書になっているとは、とても腑に落ちる見方である。谷崎の頭の良さを感じる。

2020/10/28

しゅてふぁん

少女を育てる物語『痴人の愛』、母恋いがテーマの『吉野葛』、芸の道を究めんとする師弟のSM関係を書いた『春琴抄』、年老いた男の性的倒錯をモチーフにした『鍵』『瘋癲老人日記』…さすが谷崎、変態性が光ってます(笑)人間の欲望とは突き詰めていくとこんなに凄まじいものなのかと感心する。欲望のままに突き進む主人公たちは本当に生き生きとしていて読んでいて楽しい。『細雪』や『源氏物語』ではとても雅な世界が書かれているだけにそのギャップが凄まじい。日本人の感性について論じた『陰翳礼讃』は初めて読んだけどとても良かった。

2020/11/23

てんつく

番組に合わせて読了。何と言うか、いい意味で谷崎潤一郎のイメージが変わった。ちょっと谷崎作品に挑戦してみたくなった。

2020/10/27

ぐっちー

テレビ放送の復習として。または谷崎再読のための予習として。何せ高校生の頃に春琴抄や蓼食ふ虫、痴人の愛などを読み、「変態ジジイ」のレッテルを貼って以来の谷崎です。平安文学との親和性を頭で分かっていても何か厭だ、というのはもう仕方ないかな。でも、今となっては失われた夜の闇を想像してみるのは素敵だ。放送で吉野葛を知って、気になった点があるので読みたい。

2020/11/29

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