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別冊NHK100分de名著 ナショナリズム (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著)

別冊NHK100分de名著 ナショナリズム (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著)

別冊NHK100分de名著 ナショナリズム (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著)

作家
大澤真幸
島田雅彦
中島岳志
ヤマザキマリ
出版社
NHK出版
発売日
2020-08-25
ISBN
9784144072574
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別冊NHK100分de名著 ナショナリズム (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著) / 感想・レビュー

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ころこ

いつものように紹介者4人の力量が比較できて興味深い企画です。大澤真幸による『想像の共同体』の解説が優れています。ナショナリズムの3類型のうち出版資本主義はラテン語から自国語に変わっただけでなく、俗語革命があったと掘り下げています。言うまでも無く、俗語革命は明治日本の言文一致を意識しています。2類型目の植民地ナショナリズムはクレオール役人(安部公房は晩年クレオールに興味がありました)の巡礼という極めて宗教的な特徴があったのではないかと指摘します。3類型目の公定ナショナリズムで日本の問題に焦点を当てます。ナシ

2020/10/22

ジャズクラ本

◎読み友さんがこの100分de名著シリーズを読んでいたこと、そしてナショナリズムについてしっかりとした定義めいたものを学んだ経験がないため手に取った。結論から言えばナショナリズムの定義などどこにも存在しない。様々な思想家や小説家がそれぞれの観点で掴んだイメージを具象化したもので、その定義も様々である(但し僕的には冒頭のアンダーソンの『想像の共同体』の定義付けがもっとも腑に落ちたし納得した)。また、ナショナリズムの危険性と共にその存在の重要性にも気づくところがあった。NHKの出版物にはハズレが少なくて良い。

2020/10/30

nbhd

男性性研究本を重ねるうちに、再読の必要があると思って手にとった。男性の、加害者性と被害者性をクリアにするためにはどうしたものか?という問題意識で。大澤真幸さんは「想像の共同体」を紹介しながら、「我々の死者論」を展開する。曰く、我々の死者(先祖)の存在への思慕を抜きにして、子孫に思い至ることはできない、と。話は加藤典洋「敗戦後論」の読解へ進む。大澤さんは、アジアの戦死者を弔う前に日本の戦死者=英霊を弔うべきとした、ややこしげな加藤の論を丁寧に噛み砕く。ねじれた我々が子孫を想うためには、加害者であった日本の

2021/03/12

ドラマチックガス

まとめ買いの4冊目。一冊をじっくりではなく、一つのテーマで4人が1冊ずつを紹介する。これ自体は面白いのだけれど、持ち寄ったそれぞれの議論も見てみたかったかな。想像の共同体を丁寧に紹介する大澤真幸さん、橋川文三さんの本を手がかりに自分の考えを整理する中島岳志さん。紹介方法も担当者任せなのは個性が出て面白い。ただ、ナショナリズムについて理解が深まったかと言われると、あまり深まらなかったかな。安部公房は読みたくなりました。『砂の女』しか完読していない。『方舟』は『バーナード嬢』でも遠藤くんが紹介していたな。

2020/11/12

おにく

アンダーソンの『想像の共同体』にみられるように植民地のクレオール役人が出世街道をひた走る巡礼の旅がナショナリズムの根底にあるように、国民国家の形成過程で醸成されてきたものであり、都合のいい風に解釈されてきたため、実体を伴わない掴みづらい概念と化してしまった印象を受けます。安部公房の『方舟さくら丸』では選別と排除のメカニズムがナショナリズム的という解釈だと思うのですが、ヤマザキマリさんはもっと広い視点で捉えているように感じました。『方舟』は読みたくなる作品なので、最後まで要約してほしくなかった気はしますが。

2020/11/26

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