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シップブレイカー (ハヤカワ文庫 SF ハ 17-3)

シップブレイカー (ハヤカワ文庫 SF ハ 17-3)

シップブレイカー (ハヤカワ文庫 SF ハ 17-3)

作家
パオロ・バチガルピ
鈴木康士
田中一江
出版社
早川書房
発売日
2012-08-23
ISBN
9784150118679
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シップブレイカー (ハヤカワ文庫 SF ハ 17-3) / 感想・レビュー

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GaGa

凄い直球、そしてシンプル。だけれど読み出したら止まらなかった。案外ここまで真っ直ぐなストーリーは最近では新鮮なのかも。内容は完全な西部劇。荒くれ者からお姫様を守るナイトが現れるが、彼は育ちが悪い。しかし、お姫様に抱くほのかな恋心を心の糧に意味も分からぬ巨悪の陰謀へ踏み込んでいくというもの。ラストの父親との対決もいい。楽しんで読めた一冊。

2012/09/13

小太郎

パオロ・バチガルビといえば「第6ポンプ」「ねじまき少女」などで一世を風靡した作家ですけどこの頃どうしてるんだろう?発掘本です。先の2作で気に入ってこの本を購入→行方不明となっていました。話としては地球が石油枯渇や温暖化によって荒廃した世界。その中で破棄された船から使える物を回収する少年ネイラーが主人公。大型ハリケーン後のビーチで座礁した高速船でニタと出会います。バチガルビの作品らしくしっかりと作り込まれた世界観が素晴らしい。YA向きの本なのでちょっと軽い感じはしますがSF、SFしている良い作品でした。

2022/10/10

キキハル

半ば水没した未来のアメリカで船舶解体業者として働く貧しい少年ネイラーと、大富豪の娘ニタ。出会うはずのない二人が出会い、ネイラーはニタを助けるべく立ち上がる。追手を振り払い、逃げ、闘い、生き抜く二人に運命の女神は微笑んでくれるのか? まさにボーイ・ミーツ・ガールのジュブナイル作品。背景も世界観もしっかり構築されていて非常に愉しめた。遺伝子改変されたトゥールの存在も光るが、特に後半部分、父親との対決は見事。少年少女が知恵を絞り、自分の立ち位置で力の限りもがく様は実に清々しい。次作もあるようなので楽しみだ。

2012/09/23

ヤギ郎

地球温暖化により荒廃した世界の中で、主人公・ネイラーは金属を回収するシップブレイカーという仕事で日々の糧を得ていた。ボーイ・ミーツ・ガール作品。うーん、あまりピンとこなかった。

2020/02/11

DEAN SAITO@1年100冊

バチガルピらしい荒廃した近未来が舞台。なので血は出るし人は死ぬけど、主人公たちの若さのためもあって読後感はさっぱり系。主人公のティーンエイジャーらしい理由のない逡巡や根拠のない決断は、20代も折り返して30代に足を踏み入れようとするサラリーマン読者(=ぼく)にはちょっとついていけないけど、それも凄く「青春」ぽくて清々しい。ただし良くも悪くも「軽い」ので、『ねじまき少女』と並んで耐えうるかは微妙。

2019/08/27

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