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宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF (ハヤカワ文庫 SF テ 1-27)

宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF (ハヤカワ文庫 SF テ 1-27)

宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF (ハヤカワ文庫 SF テ 1-27)

作家
フィリップ・K・ディック
中田耕治
出版社
早川書房
発売日
2014-09-25
ISBN
9784150119751
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宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF (ハヤカワ文庫 SF テ 1-27) / 感想・レビュー

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kei-zu

子どもの頃、筒井康隆「SF教室」の紹介で興味を持ちながら、ようやく読めたのはサンリオ文庫の「虚空の目」の書名でであった。 ハヤカワ文庫の本書は、何より表紙が格好いい。 事故により、現実化されたそれぞれの「理想」を彷徨うこととなった8人の登場人物。訪れた先は、狂信的な宗教、過度な道徳性、戯画的な革命などに覆われた社会だった。 興味深いのは、「具現化されたグロテスクな思想に、自らは無自覚」である点。現代の荒れるSNSを眺める思いがする。 ディックは、なお刺激的だ。

2022/08/01

催涙雨

陽子ビーム加速器の事故という前提があるためよく目にするテーマである虚実うんぬんの判別がつきやすく表現もストレートで終始わかりやすい印象の作品だった。これをひとつの契機にして非現実に対する不安を扱う作品に取り組む機会が増えたというのも納得できる。異様な神学観により形成された神による監視世界、一個人の価値観により存在の有無を決定付けられる潔癖世界、偏執的な強迫観念からなる敵だらけの世界、そして共産主義者の世界。この頃から既に極端に偏った意識・心理から生まれる虚構的世界を描写する感覚は鋭敏なものとなっていたよう

2018/07/02

kokada_jnet

最初はハヤカワSFシリーズで1959年発行。日本のSF作家第一世代が、非常な衝撃&影響をうけた、ディック初期長編。筒井康隆や平井和正には直接的に影響をうけた作品があるし。小林信彦の第二長編もこの小説の影響がある。

2017/01/14

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙

「この世界がどういうものであれ、固有の法則があるはずです」それを発見出来るかどうか。真実とは。多元宇宙の世界での違和感。3Dプリンタの様な自販機。左腕にウサギを抱きながら読了。次の次元では右側から訪れた。さぁ、君は私に何を導く?人類の数だけ多元宇宙(価値観と呼ぼう)が存在し同時にリンクしていく世界こそ。マトリックス曰く、人は完璧な理想より多少の不具合がある方が安心する。そして子供はいつも好奇心溢れる希望そのものだ。世界を変えたければ、自分が変わる事を選べ。

2015/03/11

kokada_jnet

私の薦めで読んだ妻が「これ、やばい小説だ。ディックってモノホンだね」と驚愕していた。

2016/09/22

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