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どーなつ (ハヤカワ文庫 JA Jコレクション)

どーなつ (ハヤカワ文庫 JA Jコレクション)

どーなつ (ハヤカワ文庫 JA Jコレクション)

作家
北野勇作
出版社
早川書房
発売日
2005-07-21
ISBN
9784150308063
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どーなつ (ハヤカワ文庫 JA Jコレクション) / 感想・レビュー

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ぜんこう

『門』、脳ミソ、海馬、アメフラシ、電気熊(=人工知熊←能じゃなく熊w)、落語『あたま山』、異星人・・・主人公の記憶があいまいなので、主人公自身がヒトなのかアメフラシなのか異星人なのか何だかわからない。 作者の夢に見た話しを聞かされているようで、でも夢の話はつまらない、なんてこともなく、不思議と楽しめちゃう(もちろん楽しめるかは人それぞれ)。 SFというか小説自体が作者の夢物語が文章になったもんみたいなもんですからね。 今後もたまに北野勇作さんを読んでみよう。

2018/08/12

miroku

北野勇作の原点とも言える作品。のらりくらりとふわふわと。物語が進むほどに浮かび上がる空洞、どーなつの穴。穴は虚無。虚無の周辺を描く作品・・・か?

2013/06/28

mm

デビュー前から十何年抱え込んで、出しては手を入れ、また引っ込めていた作品らしい。なかなか手放せない何か引っかかっていたんですね。ホラー・ノスタルジー・グロ・可愛いのか怖いのかよくわからん熊キャラ・落語・関西弁・ファンタジー・戦隊もの・アニメのイメージのヒロイン等々渾然一体となっていました。これを喩えて言うなら、鍋風⁇海鮮鍋に鶏団子も豚バラも入れました。だって、買い出ししてたから〜〜後書きで、跳べたかなと心配しておられるようでしたが、大丈夫。火星までのジャンプの軌道は出来てた。でも、私は跳び箱苦手で…

2020/09/03

ミツ

ファンシーな表紙とタイトルに騙されることなかれ。よくわからないまま始まって終わった戦争、火星に雨を降らせることを願った田宮さん、謎の電気熊に乗り込んで行う倉庫内軽作業の日々。断片的に語られるそれらの物語はどれも非現実的で曖昧で、しかしほのぼのとした悪夢のようであり、脳みそをモゾモゾといじくられているような、なんとも居心地の悪い思いをさせられる。変質し歪められた断片はやがて微かに繋がり始め、そしておぼろげに判明する全容は恐ろしくグロテスクであるけれど、同時に切なく哀しく、痛ましいのは何故だろうか。

2014/08/27

かふ

短編連作SFだった。何気ない日常からSF世界に繋げる。途中落語を挟むなんて、文学センスも高い。村上春樹のピンボール好きには、最初の『百貨店の屋上で待っていた子供の話』で、じ~んときちゃう。「ある日の熊さん」ピンボール」。「熊さんの歌」が永遠にリフレインする。ヴォネガットの語りでディック的な不条理SF世界。北野勇作氏は、日本SF大賞受賞作『カメくん』も面白かった。以下、https://note.com/aoyadokari/n/nf87559a6ecb4

2021/11/20

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