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バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫 JA エ 1-4)

バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫 JA エ 1-4)

バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫 JA エ 1-4)

作家
円城塔
出版社
早川書房
発売日
2014-03-07
ISBN
9784150311506
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バナナ剥きには最適の日々 (ハヤカワ文庫 JA エ 1-4) / 感想・レビュー

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つねじろう

そうこの作家はその言葉をひとつひとつマトモに受け止めて理解しようとしたらいけないのかもしれない。木を見て森を見ない状態になって道に迷う。この作家はその言葉をのひとつひとつを気を付けてないとその詩のようなキラメキや可笑しみを見逃す。武満徹とか山下洋輔的?わかるようでわからない追いかけると逃げてしまう逃げ水みたいな短編集。祖母の記録とエデン逆行が良いね。それとコルタサス・パスも。この不思議で魅力的な世界はクセになるかも。

2014/05/02

masa

πrの二乗は大人の事情なのか直径1の円が実在するのに円周は誰にも答えきれないのです。たとえば直径1の円形だった紐をほどいたらその長さは有限なのに数値は無限に続きます。逆に直径1の円になる紐は準備できません。正確にはわからないのです。そこに在るのだからわかるのにわからない。だとすれば、もしかするとわからないのにわかる物事だってあるのではないのでしょうか。とはいえ、もはや何がわからないかもわからないから説明のしようがないのです。だけどわからないことはわかるのならばそれで良いではないかとそういう気もしてきます。

2022/02/20

とら

『円城塔のどちらかというと分かりやすい方の短編集』と銘打ってある一冊。出だしは好調だった。「パラダイス行」~「祖母の記録」の三篇までは面白かったというか理解出来た…しかしそれから最後の「コンタサル・パス」がくるまで理解出来る作品はなかった悔しい。こうやってSFチックの円城作品を読んで常々思うのが、まるで夢みたいだなあということである。夢。自分が見ている夢を詳細に描写してみたらこうなりますよ、みたいな話を書いていると思う。この分からないけど面白いと感じるのはそういったのもあると思う。定期的に読みたい円城塔。

2015/12/20

カムイ

なんか言葉をこね繰り返した物語ばかりであった。面白くもありまた面白くもないこんなことを書くと全くつまらない読み物なのかと❗️そんなことありません❗️【祖母の記憶】などはホラー青春小説って、わからん😭💦💦けど面白かった【祖母の記憶】なのに祖父の記憶がメインなのに❗️ん~んわからん🤣【バナナ剥きには最適の日々】が一番分かりやすいなぁと😅バナナを剥くときに三枚か四枚かでどっちでもいいがそこがこの物語の肝なのだろう。もう一度読み返してみたい作品集であった。

2022/06/19

吉野ヶ里

ナンセンス短編集。『パラダイス行』右があるって信ずるならば、左もあると信ずるべきだ。『バナナ…』SF。結構好き。バナナ型宇宙人の戦争の話とか。『祖母の記録』結構好き。半死人の老人で遊ぶ話。『AUTOMATICA』糞。芥川賞作家ならこんなことはすべきじゃない。同人で済ませとけよ。『equal』糞。以下同文。『捧ぐ緑』文章として良質。村上春樹的。「ゾウリムシは信仰を持つか調べています」『Jail Over』別に何がってんじゃないけど、普通につまんない。『墓石に…』はあ、まあ。

2016/06/02

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