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ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)

ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)

作家
小川一水
望月 けい
出版社
早川書房
発売日
2020-03-18
ISBN
9784150314217
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ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー

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芳樹

遙かな未来、ガス惑星の大気圏を泳ぐ昏魚を捉えて暮らす人類。その漁船を操縦するのは『男女』の夫婦のみ、という因習をものともせず女性ペアで挑む宇宙船の操縦者・ダイオードと、想像によって宇宙船の形状を変形させる能力者・テラのバディもの冒険活劇でした。この想像次第で自由自在に船の形状が変化するというのが大変気に入りました。非常に燃える設定です。そして、丁々発止のやり取りを繰り広げながら、徐々に気持ちを通わせていくテラとダイオードの二人の様子に萌えてしまうな。SF作品と百合作品の両面から楽しめる名作と思います。

2022/02/02

すしな

088-23.夫婦で漁をするのを伝統とする星の話です。サブカルな主人公の女子二人が冒険をしながら、その星の真実を解き明かす流れです。確かに、日本でも漁船は女人禁制という伝統があったみたいですけど、今はどうなんでしょうね。作中でも、夫婦で出漁という掟を破って漁に出る二人ですが、画期的な漁法を編み出したりとか、新たな境地を開拓していきます。ちなみにエンデバーとかゲンドーとか、エヴァンゲリオンリスペクトなんですかね。

2023/08/12

こら

遠未来、ガス惑星で異星生物の漁をする女性二人の物語。二人のお互いの気持ちをなかなか言えないもどかしさからの、最後の危機時なんやかやでお互い告りあう時の澄んだ美しさ。ほほぅ、これが百合SFかぁ。とにかくテラさんとダイオードの会話の妙が楽しい。久しぶりにSF成分を補給してくれた!

2020/04/24

まつ

さすが小川一水先生。いつだって超級のエンタメを魅せてくれる。遠い未来の宇宙。宇宙船で魚型の資源を獲るための『漁』をする破天荒な二人組の女の子。慣習や女であることで立ち塞がる困難を互いにぶつかり合い、支え合いながら乗り越えていくドタバタな二人のやり取りが小気味いい。おおらかな大型犬ぽいテラと懐かない猫っぽいダイオードがどっちも可愛すぎて悶える。百合百合ライトノリかと思えば、歴史設定、宇宙の描写、オチは十分にハードなSFである。ラスト三行の表現は本当にカッコよくて何度も読み返してしまった。

2020/05/21

dorimusi

宇宙でSFで漁師で百合。そこはかとなく厨二臭も。思った以上に楽しめた。料理も服もプリンターで印刷できるところまで化学が進化したのに、男尊女卑というか女は産み育てる思想に戻るってのも不思議だけど、人口数十万人じゃ増やす努力も重要か。それでも思想的には退化感があるな……。 微妙にデコンプ?の概念にはついていけなかった。まぁSFの設定を理解しきるのは無理だと思うのでいいけど。 続きも読まねば。

2022/05/01

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