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7分間SF (ハヤカワ文庫JA)

7分間SF (ハヤカワ文庫JA)

7分間SF (ハヤカワ文庫JA)

作家
草上仁
YOUCHAN
出版社
早川書房
発売日
2020-03-18
ISBN
9784150314224
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 では、自走式掃除機にロードするというのは? つまずいたりぶつかったりせずに、狭い隙間に潜りこむには、人間の身体より便利だ。ただし、それほど素早く動けるわけではないし、各種設備の切り離しスイッチを押すのも難しい。足が短くなり、マイクロ・センサーでダニの屍骸まで見えるようになっちゃうし──。  悩んでいるうちに、洗濯機がごとごとと回り始めた。もう、これじゃまるでポルターガイストじゃないの。カケルったら、ネットを駆け回る冒険がよっぽど気に入ってしまったらしい。そりゃ、面白いだろう。ただ椅子から落っこちているよりは。  機械なりに賢いマンションのシステムが、電流総和を計算して、自動的にミキサーの動きを止めた。  それでも、大音量のミュージックと、洗濯機と皿洗い機、それに給湯システムのシャワーの音は、階上のシモカワ氏の注意を引くには充分だったらしい。正…

2020/4/30

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 わたしは、ゆっくりと、このうえなく静かに、ベッドから抜け出した。案の定、カケルが目を覚まして、ぐずぐず言い始める。起きていてほしいと思った時にはすとんと寝こみ、寝ていてほしい時にはいちはやく目を覚ますこの子の才能が、ときどき憎たらしく思えることもある。わたしったら、どうして、この子の養育権を取ることに固執したりしたのだろう。在宅勤務のネットワーカーである、元夫のほうが引き取っていたら、無理なく養育できているはずなのに。せめて、小学校に行くまでの間だけでも、向こうに任せておけば──。  この世に残念なことは他にもいっぱいあるが、マンションのネットワークにおむつを替えるシステムがないのも、その一つだ。わたしは、カケルをベビーベッドの上で押さえつけ、濡れたオムツを剥ぎ取った。それから、寝室に備え付けてあるストッカーを、電子的につっついて、紙おむつを…

2020/4/29

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7分間SF (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー

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MICK KICHI

前作が5分間、2分間増量はショートショートから短編ぐらいのイメージ。「カツブシ岩」「スリープ・モード」 「チューリング・テスト」が印象的な作品だった。

2020/04/21

ぜんこう

先に読んだ「5分間SF」よりは2分間(?)長い分、話の流れも内容もつかみやすく読みやすかったです。SFにあまり抵抗が無ければ軽く楽しめるかも。 人間がパソコンみたいに一定時間働いてないとスリープモードに強制的にされてしまう「スリープモード」のドタバタしたのが好み(^^)

2020/07/02

ソラ

5分間SFに続いての短編集。前作より2分伸びた分だけ内容は濃くなったかなという感じ。ただ前作の方がもっとテンポが良くて読みやすくキレがあったかなという気がしないでもない。

2020/04/05

きまたよ

「7分」で読めるSFの短編を11作収録。最近のバズワードになった題材、AIなどを取り混ぜながら読ませてくれる。うまい!素直に落ちに至る作品もあれば、「カレシいない歴」など読んでいるとなんか混乱してくる作品もある。「スリープモード」に出てくる錠剤を飲んでも、この本を読んでいる間はスリープモードにはならないかも?あ、業務じゃないから無理か。

2020/05/08

かとめくん

短編の名手、草上仁の最新短編集。裏表紙の「草上仁の作品」に2作しか表示されないのは短編好きの私としては寂しい限りです。技巧を凝らして落ちを付ける造りは昔ながらです。状況設定に凝りすぎて落ちの見えてしまう話もありましたが、展開の面白さだったり奇妙な緊張感だったり、魅力的な話が並んだかなと思います。お気に入りは、「カツブシ岩」「チューリング・テスト」「壁の向こうの友」そして、一番癒されたのが「パラム氏の多忙な日常」。

2020/05/06

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