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獣たちの海 (ハヤカワ文庫 JA ウ 4-6 The Ocean Chronicle)

獣たちの海 (ハヤカワ文庫 JA ウ 4-6 The Ocean Chronicle)

獣たちの海 (ハヤカワ文庫 JA ウ 4-6 The Ocean Chronicle)

作家
上田早夕里
Tarosuke
出版社
早川書房
発売日
2022-02-25
ISBN
9784150315146
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獣たちの海 (ハヤカワ文庫 JA ウ 4-6 The Ocean Chronicle) / 感想・レビュー

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みっちゃん

作者が織り成す壮大な地球興亡記「オーシャンクロニクル」新作をずっとずっと待ち焦がれていた。人類が決して避けることのできない大厄災「プルームの冬」今作は「海上民」にスポットが当てられた短編集。必ずやってくる「そのとき」を見据えて、自暴自棄にならずに己の在りかたを選びとる。その凛とした佇まい。力強く、美しく。

2022/03/08

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

オーシャン・クロニクルシリーズのスピンオフ的な中短編集。遥か未来海面が上昇し、やがて地球を滅ぼすほどの「大異変」が起こるとされている世界。前作「華竜の宮」や「深紅の碑文」のような圧倒的なスケール感は無いが、このシリーズ独特の世界観は現在だ。元は同じ人類だった陸上民と海上民、生き残る為には時には非情な対応も必要とは思うが、やるせない。この本だけでも楽しめるがやはり「魚舟・獣舟」から読む方がもっと楽しめると思います。★★★+

2022/09/10

さつき

オーシャンクロニクル・シリーズの中短編集。久しぶりにこの世界に触れ楽しかったです。〈朋〉を持てずにいる海上民の切なさを描く「迷舟」と獣舟誕生の様を描く「獣たちの海」はとても短い作品なのに印象的。「老人と人魚」は胸をぐさりと突かれた気分。自分の終わりを自分で決められるのは幸せなことなんだろうな。「カレイドスコープ・キッス」からは若さの眩しさを感じ、前作から続いた様々な人々の努力が一つの実りをもたらしたように思えました。

2022/04/15

夜長月🌙

オーシャンクロニクル・シリーズ、盛り上がって来ました。「老人と人魚」ではあの人のその後が。波瀾万丈の活躍は読んでましたがこういう事になるとは。静謐な作品です。そして「カレイドスコープ・キッス」ではAIの相棒が愛おしい。シリーズものならではの大きな流れとスピンオフ的な小話が楽しい一冊でした。他2編。

2023/03/05

naoっぴ

読メの新刊情報で知ってすぐ購入。著者のオーシャンクロニクルシリーズの世界観がまた読めるとは幸せです。緻密に構築された陸と海の民の生きざまを描いた中短篇集。ヒトから魚と人間が双子で生まれ、人間は一緒に生まれた魚を朋とし、そのクジラのように大きな身体の一部に居住する…とはすごい発想です。どの話も愛情や切なさを感じます。魚舟が獣舟に変容するときを描いた表題作が印象的。今後も読んでいきたいシリーズです。

2022/05/05

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