失われた黄金都市 (ハヤカワ文庫 NV ク 10-1)
失われた黄金都市 (ハヤカワ文庫 NV ク 10-1) / 感想・レビュー
absinthe
ジャングルの奥深く、失われた都市を目指す秘境冒険小説。ニュースの断片や事後の報告書をモザイク状に小説に忍ばせる彼らしい手法が功を奏す。科学空想と冒険を巧みに組み合わせ、雰囲気を盛り上げる。ジャングル、大河、現地の危険な野生動物たちの描写も楽しい。200KBの容量が誇られた時代、70年代のコンピュータの説明が懐かしさを誘う。(かなり正確である。)
2022/09/15
goro@80.7
クライトンはどこまでが嘘か本当か分からないのが凄い。大きな嘘を書いているんだけど、構成する一つ一つが何だか真実っぽいからね。手話のできるゴリラのエイミーをコンゴの調査隊に加えてブルーダイヤモンド探しに行かせるなんて発想が本書の肝だわ。ライバル企業、襲い掛かる部族、カバに軍隊そして謎の生物。果たして人間は類人猿に勝っているのか。奢ってはいけないね。
2022/07/14
佐島楓
「人間が動物を使役してもよいのか?」という人間至上主義に対する問いかけがなされた作品。手話でコミュニケーションができるゴリラ・エイミーが鍵となる。まぎれもないエンタテイメントであり、またしてもさすがクライトンと感心しきり。
2015/04/11
かんとり
手話のできるゴリラと、ジャングルに生息した新種のゴリラ、 それに企業の地質調査隊を絡めた、冒険エンタメ小説。 食人種にゲリラ、ダイヤにミサイル、火山の噴火とまあ内容てんこ盛り。 わずか10数人の現地ポーターの人力で、そんな大量なハイテク機器、武器、資材を運び~の ジャングルを踏破できるんかい!っと、いろいろ突っ込みどころ満載でしたが、まあ楽しめました。^^
2018/02/27
Tkg5
何気にマイクル・クライトンは初読。流石の面白さ。冒険小説ってのも初めてかも知れない。腑に落ちない点がないわけでもないが、ページを捲らせる魅力がある。これぞエンターテイメントだなあ。ジュラシック・パークとかスフィアも読んでみたい。
2021/02/04
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