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アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)

アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)

アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)

作家
ダニエル・キイス
小尾 芙佐
出版社
早川書房
発売日
2015-03-13
ISBN
9784150413330
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あらすじ

32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。

アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV) / 感想・レビュー

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ケイ

中編も含め10回目位の再読。アメリカの教会で毎週あった無料の英語のクラスでこの本を紹介したら、英語の先生も含め誰も読んだことがなかった。北京大学の学生一人を除いてあまり興味をかき立てなかったようだ。ただ、高齢だった先生が、近所のスーパーで駐車場まで買物カートを運んでくれる中でチップを決して受け取らないのは、学習に障害のある、人より理解の遅い青年だけなのよ、と言ったのを覚えている。そう、チャーリーもとても正直だ。どこでずる賢くなってしまうのだろう。何度読んでも、最後に出てくるタイトルの言葉に涙が出てくる。

2017/10/09

蓮子

知的障害を持って生まれてきたチャーリー。賢くなりたい。皆と仲良くなって友達が欲しい。ただそれだけだったのにーー手術を受け知力が向上していく中で彼が見た現実。知的障害者を取り巻く実情を知っていく過程でどんなにチャーリーを傷付けただろう。人工的に知能を上げたとしても、それは必ずしも本人の幸せとは結びつかないのが悲しい。次第に崩れていく知識、知能に怯え、惨めな自分を嫌悪しながら人を遠ざけ孤独になっていく中で最後まで心の片隅にいたのは白ネズミのアルジャーノンだった。ラストがとても切ないけれど、感動的な物語でした

2018/01/22

ちび\\\\٩( 'ω' )و ////

知人からは馬鹿にされ騙され利用ばかりされる32歳で知能は6歳児並の知的障害者チャーリー・ゴードンは、臨床試験の被験者第1号に選ばれ人類初の脳手術を受ける。飛躍的に知能指数は185まで上がり彼の世界は一変する。しかし知能が良くなったことで今までの自分の周囲の実態を知り、世界の在り方を知り天才に変貌した彼は様々な苦悩に苛まれる、、、。知識や知能があることだけが幸せではない。それらを支配する、心がどうあるかが大切なんだ!と教えてくれる良書。頭も良くなりたいが心こそ大切。チャーリーとそしてアルジャーノンに花束を!

2018/09/09

katsubek

後悔。もっと早くに読んでおくべき本であった。キイス氏が文庫版の序文にも書いていたが、きっと、多くの人がチャーリーと自分とを重ね合わせたにちがいない。誰もが、忘れ去りたい自分……そしてそれ故忘れることのできない自分を持っているからだ。忘れたいほどに辛い自分を、あとから思い返すことは苦悩の極みでもあろう。が、人はそうやって齢(よわい)を重ねていくものなのかも知れない。小尾氏が訳者あとがきで書いていた、特にはじめ(最後もそうだが)の部分の翻訳は震えがくるほどの切れ味だ。原書を読んでみたい。読みつがれるべき本。

2017/09/16

YuriL

「知らぬが仏」という言葉がある。チャーリーが置かれた状況は、この言葉がぴったり当てはまるのかもしれない。他人から向けられる悪意や差別を記憶として留めることができない、あるいは悪意や差別をそれとして認識できないが故に、彼は「無知」という平和の中に漂っていることができた。しかし、記憶と認識という知能を身につけ始めた途端に、その「平和」は崩壊する。知識という禁断の果実を口にした途端に楽園を失ったアダムとイブのように。しかし、無知ゆえの平和は本当の平和・幸福といえるのだろうか。私にはそうは思えなかった。

2016/12/13

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