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もののけづくし (ハヤカワ文庫 NF 229)

もののけづくし (ハヤカワ文庫 NF 229)

もののけづくし (ハヤカワ文庫 NF 229)

作家
別役実
出版社
早川書房
発売日
1999-04-01
ISBN
9784150502294
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もののけづくし (ハヤカワ文庫 NF 229) / 感想・レビュー

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KAZOO

「~づくし」の3冊目の本ですが、この本が一番面白かった気がします。妖怪が結構現れてきますが、人間観察を妖怪という衣でくるんであまりに皮肉な見方を和らげているのでは、という気がしました。人間社会に対する一つの見方なのでしょう。周りにはこんなに妖怪がいっぱいいますよというような感じで書かれています。やっと三冊目で別役さんの観察の仕方がわかった気がします。

2016/01/03

nbhd

これまで味わったことのない「でたらめ感」に感激した。現代社会に今もなおはびこる妖怪の実態報告、と見せかけた賢い文明批評。かと思いきやこれも間違いで、全部ホラ話、嘘ばっか。たとえば、ざしきわらしの項目はこう書き出される「英語で言うリビングルーム・キッドである」。は?。この脱力感は宮沢章夫さんのエッセイに通じるものがあるけど、あちらは努力型の意匠。別役さんのほうは、もはや真顔で冗談を繰り返す仙人クラス、ナチュラルボーンおとぼけ感がある。ものによって巧拙さまざまだけど、この「づくし」シリーズ全部読みたい。

2015/07/07

えふ

妖怪好きを30年弱してるのに出てくる話が知らないことばかり。いやこれはとてもまじめなトーンでテキトーに文章を書いてるだけっぽい。まさに絵空事。文章うまいから説得力がある。良い意味で読む時間がもったいなくなる本だった。

2020/05/04

ウチ●

小学校の国語の教科書で読んで以来の別役実さんか?早川文庫・別役さんの「・・・づくし」シリーズを2冊、長年積んであった。ひとまず手に取った「もののけづくし」 は聞き慣れた妖怪、聞き慣れない妖怪etc・・・あちらにもこちらにもいるような…いないような。読み進めていくと別役さんの想像の逞しさとネーミングセンスにしばし感心。途中から人を食ったような、ケムに巻いたような話が多くなるのはご愛嬌。

2017/08/10

まなまな

洒脱というのはこういうものにふさわしいかと。

2014/11/21

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