KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

診断名サイコパス: 身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫 NF 241)

診断名サイコパス: 身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫 NF 241)

診断名サイコパス: 身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫 NF 241)

作家
ロバート・D. ヘア
Robert D. Hare
小林宏明
出版社
早川書房
発売日
2000-08-01
ISBN
9784150502416
amazonで購入する

「診断名サイコパス: 身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫 NF 241)」のおすすめレビュー

こんな特徴は要注意! 普段の言動からわかる“サイコパスな人”の見分け方

 サイコパスという言葉が一般に知られるようになってから、けっこうな時間が経ったかと思います。しかし彼らにどんな特徴があるのかという判別法は曖昧です。接し方についても考えていない人が多いように感じます。

 かくいう筆者も、あるとき度肝を抜かれるような仕打ちを受け、まわりの人に「あなたもやられたのね」と言われてやっとその人がサイコパスだと気づいた経験があります。意外と近くにいるかも知れないサイコパスと、その予備軍との付き合い方について考察してみます。

■サイコパスについてのおさらい

 サイコパスとは、シンプルに言うと反社会的人格を持つ人のこと。サイコパス研究の第一人者であるロバート・D・ヘアはサイコパスの特徴として下記をあげています。

・良心が異常に欠如している ・他者に冷淡で共感しない ・慢性的に平然と嘘をつく ・行動に対する責任が全く取れない ・罪悪感が皆無 ・自尊心が過大で自己中心的 ・口が達者で表面は魅力的

 彼らは社会的な地位が高い傾向があり、表面的には好印象であるとも言われています。ちなみにサイコパスと似ているソシオパスという人たちも存在します。

2018/7/4

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

診断名サイコパス: 身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫 NF 241) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

みゃーこ

臨床経験や経験的調査の結果、人格障害の素地は子供時代顕著に存在する。良心の呵責を感じず、感情移入、共感能力が欠如し、衝動的で、刺激を求める傾向が強いその人格サイコパスを「その人格の異常性に社会が悩む人格障害」という定義がなされた。本人に罪悪感という共感能力はない。著者はサイコパスはあくまで生物学遺伝的個別的人格障害であるという見解を持つ。心理療法も更生も効かない。救いようがないのだ。彼の発明した『チェックリスト』を使ってサイコパスを見分け、彼らの自己表現方法の手段として利用されぬようとりあえず逃げろ!!

2013/12/14

ゆいまある

刑務所に勤務し、多くの臨床経験を持つ心理学者が書いた、サイコパス本のバイブル。全て事実に基づくおぞましい事例を多数紹介し、サイコパスを客観的に分析している。サイコパス好きにはよだれが出るほど面白かった。ただ、ヘアの作ったチェックリストがどれだけ今でも役に立ってるかは疑問。そして、愛着障害と人格障害に加え、急速に巨大化している発達障害理論(自閉症スペクトラム含む)にDSM(診断基準)が全く追いついていない現状。多分小児のサイコパスは今ならADHDと言われちゃうのでは。精神医学が不完全すぎて辛い。

2018/11/23

扉のこちら側

初読。2014年915冊め。仕事の資料として。作中に出てくる「専門家でも騙される」という経験は私にもある。21年前の出版当時頃から、サイコパスという名称は医学用語ではなくなっているが、一般大衆向けということで使ったようだ。しかし未だに言葉だけが一人歩きし、凶悪犯罪発生の度にネットでは適当に使われている。凶悪犯罪者が全員反社会性パーソナリティ障害ではないし、反社会性パーソナリティー障害の人全員が犯罪者でもない。診断も非常に難しく、普通の精神科医でもできないのである。故に精神鑑定はとても時間がかかる。

2014/10/26

ntahima

サイコパスについて書かれたもの。サイコと略された場合、精神異常や多重人格という意味で使われることもあり誤解の生じる危険性の高い言葉である。一般に弁舌巧みで魅力的でさえあるという。又、その範囲もシリアルキラーの様な極端な例から、法的には何の問題もない困った隣人まで含み、人口比率で2~3%に達すると言う。知人の中にも何人かいる計算になる。しかも著者の立場は環境がその性向を激化させることはあっても基本的には生れつきであり治療は困難とする。そもそも気質であり病気ではないからだ。結局現時点で対処法はないということ。

2012/02/08

ヴェルナーの日記

サイコパスとは、いかなるものか?病気なのか、そうでないのか。現在の段階では判別ができない。ある意味眼に見えない精神のことだけに判別が難しいが、少なくとも、それはフィクションの中で存在する架空の人間ではなく、現実に世の中にいる。その研究は数十年を経ているが、まだまだ未解明なことが多く、ほとんど解明されていないのが実情と言えよう。そんな現状に警告を発する一書だ。

2010/09/16

感想・レビューをもっと見る