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それをお金で買いますか (ハヤカワ文庫 NF 419)

それをお金で買いますか (ハヤカワ文庫 NF 419)

それをお金で買いますか (ハヤカワ文庫 NF 419)

作家
マイケル・サンデル
鬼澤 忍
出版社
早川書房
発売日
2014-11-07
ISBN
9784150504199
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それをお金で買いますか (ハヤカワ文庫 NF 419) / 感想・レビュー

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ehirano1

哀しいかな、これが現実ですね。この現実を書にして読者へ投げかけることで社会の在り方や人間の在り方を問わせているサンデル先生は凄いなと思いました。一方で、小説だったらどうなるかなと思ったりもしました。ん~誰に書いてもらったらいいだろうか?

2023/12/14

はっせー

かなりためになった! マイケル・サンデルさんの本は2冊目である。前はこれから正義の話をしようという本あった。そのときに考えに興味を持ったのでこの本を読んだ。内容は現代の資本主義社会の問題である。例えば遊園地でお金を払うと行列に並ばなくてもよいといったシステム。空港におけるエコノミー ビジネス ファーストといったクラスによって手荷物検査が違ってしまうシステムといったものが本当に妥当してよいのかということである。すごく考えさせられるものであったのでまたマイケル・サンデルさんの本を読みたい!

2019/06/28

ころこ

食べログや中国の信用スコアのような評価経済を含めると、資本主義だけでなく近代化による合理的、功利的な考え方のあらゆる制度設計が経済に覆われている。経済は価値中立的な効用を客観化することでリベラルな社会に進出してきた。しかし、今度は経済という価値なのか価値ではないのか著者が「お金」と表現しているものに侵食されてしまった社会が健全さを取り戻すための方途を論じている。前著を読んで期待値が高い読者に本書はお薦めしない。様々な立場の考え方を活性化させようとは書かれていないからだ。行動経済学や心理学で市民権を得た「イ

2024/01/14

bookreviews

何でも金で解決できるものではないことに加え、金で解決すべきこととすべきないことが存在することについて、自分で考えるきっかけになりました。 https://bookreviews.hatenadiary.com/entry/WhatMoneyCantBuy

2022/07/02

Y2K☮

何でもカネだ。カネさえ払えば列に並ばなくていいし、人気小説の中に特定企業名を忍ばせる事もできる。学校の教材に偏った広告を入れるとか、成績次第で生徒にインセンティブを払うとかも衝撃。生命保険を証券化して売るのもひどい。早く死なないと買い手が損をする。野球の実況でホームランの度にスポンサー名を叫ぶのもうざい。核廃棄物処理場の受け入れにインセンティブを付けたら、逆に賛成票が減った事例が面白い。どこの国でも義侠心にカネを絡めるのは無粋。生きる為に切実な人ならともかく、本当にそんなにカネが必要か? 何の為の経済だ?

2015/03/27

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