KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-44)

Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-44)

Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-44)

作家
エラリイ・クイーン
宇野利泰
出版社
早川書房
発売日
1989-07-01
ISBN
9784150701444
amazonで購入する Kindle版を購入する

Zの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-44) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

mm

あんなにこの世のものとは思えない存在だったドルリイ・レーン様が年をとって衰えていた。サム警視の娘が新たに登場して、彼女の語りとして物語を進めるのも新形式。この作品は世間の評価は低いらしいが、解説ではそれは現代のミステリーに通じる要素がある故に、過去の尺度では評価されなかったのでは?と考えている。そうかもね。。状況証拠しかないところでいかに犯人を追い詰めるか、無実の人間の死刑執行というタイムリミットの設定が見どころです。でも、ドルリイ・レーン様が度々すっかり落ち込んで元気をなくすのは悲しいよ。

2019/03/24

たかなし

普通に面白いです。最後の消去法がめちゃめちゃ好きです。あの疾走感は良かった。サムの娘ちゃんがまた美人というか外国って感じで好きです。まあXYよりは正直完成度は高くないですが面白いです。最後も読みます。

2018/09/18

ヒロ

Yの悲劇から10年後。今回の語り手はサム元警視の娘であるペイシェンス・サム。女探偵の登場です。XやYの様に次々とレーンの推理で話が進んでいくのではなく、最後の最後まではっきりしない感じです。話の中心は犯人を突き止めるわけではなく、ある1人の容疑者の無実を突き止める事にありました。その容疑者の無実を探す事で真犯人が分かってはくるのですが、そこに行き着くまでが長い!とはいえ、最後のレーンの謎解きは爽快でした!

2014/06/24

nagatori(ちゅり)。

X,Yと読みつないできてのZです。ああぁ、レーンがおじいちゃんになってる…もう若々しい全裸で寝そべってはくれないのね(本筋はそこじゃないけど)。少し哀しいです。サム警視の娘さんが颯爽と登場!私がやるわよ★と推理を進めるはずが、いつの間にかレーンとバトンタッチして最後は傍観者?あれあれ?そこが違和感と言えば違和感か。でも全体的にツッコミどころはあれど、Yの時のような重苦しさはなくてそこが良かった。最後の謎解きはスカッとするし!XYZの三作の中では、私はXが一番好きです。次がこのZかな。

2021/06/04

Tetchy

終始ペイシェンスとサムが物語の中心となって事件の捜査に当る模様が語られ、読みながらしばし「これはドルリー・レーンシリーズなのか?」と首を傾げる事があった。レーンも衰えが著しく、前2作に比べると精彩を欠き、快刀乱麻の如き、もしくは全知全能の神の如き活躍を見せない。それでも最後怒濤の如くレーンが開陳する弁証法による消去法で瞬く間に容疑者が絞られ、1人の犯人が告発されるあたりはロジックの冴えと霧が晴れていくカタルシスが得られた。しかもこの作品あっての4部作。単体で評価すべきではない。

2010/03/09

感想・レビューをもっと見る