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災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

作家
エラリイ・クイーン
越前敏弥
出版社
早川書房
発売日
2014-12-05
ISBN
9784150701512
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災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫) / 感想・レビュー

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W-G

やはり面白い。もともとクイーンの中でもかなり好きな部類に入る作品。どこかクリスティっぽいせいか。今作のエラリーには血が通っている。推理マシーンではなく一人の人間として事件の渦中に身を置き、故に感情が眼鏡を曇らせているようにも思え、そこに体温を感じる。"名探偵の活躍を見たい"人にとっては国名シリーズ、"人間の悲喜劇を覗きたい"人ならライツヴィルシリーズなのだろうか。国名好きであれば、今作の探偵役がエラリーである意味がないと感じるのではないか。フーダニットとしてはかなりシンプルで、恋愛模様もチープアメリカ。

2016/07/07

紅はこべ

旧訳はクイーンで最多再読作品なので、ミステリとしてより普通小説としてこの新訳を読む。特にノーラとジムの心情に寄り添って。これは戦時中に起きたから、或いは戸籍制度のない国だから、成り立った事件なのかな。現在だったら被害者の身許明らかにするよね。真相を明かさぬままということは、ロバータはこれからどうなるの?エラリイという名前、アメリカでは、よくあるのかな。私はクイーン以外で見たことないけど。ロバータも有名記者ならクイーンを知っていそうだけど。粗探しみたいなこと書きましたが傑作です。旧訳も新訳もどちらも良い。

2018/06/08

buchipanda3

田舎町ライツヴィルを舞台としたシリーズ1作目長編。事件の背景には田舎町特有の社会性を絡めたり、三者三様の良家のお嬢様が出てきたりと物語性のある人間ドラマで読み応えがあった。終盤にはクイーンによる推理独白も楽しめる。事件の大まかな構図は伏線から朧気にも察しやすい。それでもあの2人の本当の関係が気になるし、展開も中だるみがなく最後までするすると読めた。犯行は偶然性に頼る面もあるが、むしろその大胆さが犯人の感情面の強さが感じられる。他人の気持ちに寄り添い優しい対応をする大人なクイーンがなかなか味があった。

2019/05/31

k5

長いなあ。。。舞台設定とかキャラクターの配置、そして三つの手紙が見つかるくらいまでは、興奮して読んだのですが、追加のエピソードが加わるでもなく延々おなじ話が続くのでちょっと退屈してしまいました。家族の物語、という路線ではクリスティに軍配が上がる、とまで言うと言い過ぎでしょうか。

2020/07/20

chiru

エラリー・クィーンが作中に登場する本は、『ローマ帽子の謎』に続いて2作目。 いわく付きの物件を、創作活動のために借りることにしたクィーンが巻き込まれる事件のアイテムは、奇妙な手紙と砒素。 この作品の面白さは、謎解きよりも、素朴なクィーンの心情に触れるラストの味わい深さだと思いました。 派手な真相が待ってるわけではないけど、何とも言えない切なさが残る作品でした。 ★4

2018/02/28

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