侵入 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-24 競馬シリーズ)
侵入 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 1-24 競馬シリーズ) / 感想・レビュー
bookkeeper
★★★★☆ 再読。主人公は騎手。久しぶりに「競馬シリーズ」らしい職業の主人公になった。古来から敵対してきた一族に嫁いだ妹を救うために悪辣な陰謀に挑む。 マスコミの攻撃は陰湿で、解決方法もイマイチスカッとしません。でも馬と騎手の間に築かれる感情交換…根性悪だったり、素質に溢れたりと個性的な馬達とレースする喜びなど、流石のフランシスです。馬主のカシリア王女のキャラ造形も素敵。超能力ブームを受けて、テレパシーがテーマの一つですが、こんなものじゃないの?と茶目っ気たっぶり。ラストのセリフも艶っぽくて洒落てます。
2021/05/31
タツ フカガワ
騎手キット・フィールディングの双子の妹ホリイが結婚したのは先祖代々犬猿の仲のアラデック家の息子で調教師ボビイ。そのため両家から絶縁された妹夫婦はゴシップ新聞の中傷記事で窮地に追い込まれる。手を差し伸べたキットもやがて狙われることに。これぞディック・フランシス節という息も吐かせぬサスペンス劇は再読の今回も面白く読み終えました。作中キットのテレパシー能力はちらほら出てくるけれどエンディング、それも最後一行にはにやりでした。
2022/02/27
背番号10@せばてん。
1992年2月26日読了。競馬シリーズ第24弾。ディック・フランシス、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2022年11月15日入力)
1992/02/26
bapaksejahtera
英国競馬界で古くから犬猿の仲にある2つの家の男女が結婚するロミオとジュリエット状態の設定。嫁さんの双子の兄は障害騎手で本作の主人公。片腕の競馬調査員シッドに続く数少ないレギュラーとなるという。若い夫の父親は詐欺的手法でのし上がり、サーの称号を得ようと策動する男。これを巡り赤新聞を使った諍いに若夫婦が巻き込まれ、窮地を救わんと主人公が手を貸す。彼は暴力より機知と善意でこれを乗り切る。好感の持てる主人公の活躍で頁が進むが、決着の付け方が曖昧。魅力ある悪党(赤新聞編集長)の処理も中途半端で後から不満が残った。
2022/05/02
おくちゃん
ディック・フランシス7冊目。ディック・フランシスにハズレはないなぁ。
2020/11/27
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