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あなたに似た人〔新訳版〕 I 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

あなたに似た人〔新訳版〕 I 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

あなたに似た人〔新訳版〕 I 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕

作家
ロアルド・ダール
田口俊樹
出版社
早川書房
発売日
2013-05-10
ISBN
9784150712594
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あなたに似た人〔新訳版〕 I 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 / 感想・レビュー

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徒花

まあまあ。ミステリーとして読むと肩透かしを食らう作品が多い短編集だが、単純にブラックユーモアとして読めば胸糞が悪くなる毒々しさが思う存分味わえる。この著者の特徴なのかもしれないが、「肝心のシーンは描かない」のが印象的だった。読者をリードするだけリードしておいて最後の最後は読者の想像にゆだねるところがある。個人的には『皮膚』あたりが好き。秋の夜長にはちょうどいい本かもしれない。

2016/10/31

遥かなる想い

奇妙な味のする15篇からなる 短編集。ミニ・ミステリが 好きな人には たまらない本だと思う。(ベスト100で 第5位)それにしても「味「南からきた男」等、賭博を扱った作品のおちは、小気味いいほど。通勤電車の中でひとつひとつ味わいながら読むのにいいと思う・・・

藤月はな(灯れ松明の火)

海外文学コミュニティの恐怖本イベントに託けて再読。「味」は仕えている家族に忠実な使用人がいたから良かったものの最後の奥さんの叫びが意味するマイク氏の心境が引き起こすかもしれないことにゾッとする。そして子供を守るために身勝手過ぎた夫殺しを隠そうとする妻が巧緻を巡らす「おとなしい凶器」、横暴な新しい女主人へ反逆する使用人の穏やかさが印象的な「首」にクスリ。そして「南から来た男」は何度、読んでも怖いし、「皮膚」は再読してその恐ろしさに悲鳴を挙げたくなりました。

2016/10/07

セウテス

〔再読〕そのⅠ、15作の短編集。本作は、なんとも奇妙な雰囲気の物語であり、ちょっとクセになる物語である。残酷だがユーモアがあり、冷淡だが洗練されている、とでも表現するしかない。決して大掛かりな仕掛けが在る訳ではなく、物語の展開と結末いわゆるオチの意外性で読ませるのだ。「味」「南から来た男」を始めとして、物語のオチは何度読んでも頭の中で笑いが起こる、くくくっ。色々な予想を、軽く飛び越えて行ってしまう。ミステリ界では古典となった凶器の隠し方の「おとなしい凶器」などは、悪魔の様な笑みが見えてきそうだ、にちゃり。

2017/11/26

HANA

どの話も皮肉に満ちて、嘲笑がどこからともなく聞こえてきそう。どの話も出てくる登場人物は全員どこか歪んでいて、その歪みが最後の一行に効果的に作用しているように思う。読み終わり邪悪な笑みが浮かぶのは「プールでひと泳ぎ」や消えた凶器を扱った「おとなしい凶器」。恐怖に満ちたのもあり、個人的に一番気に入った結末が暗示しているのはわかりきっているのにそれが恐ろしすぎる「皮膚」や「南から来た男」。こうして見ると傑作と感じたものは上手くオチをつけたものが多いな。センスの良さに満ち溢れた短編、堪能させてもらいました。

2013/08/19

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