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デイン家の呪い(新訳版)

デイン家の呪い(新訳版)

デイン家の呪い(新訳版)

作家
ダシール・ハメット
Dashiell Hammett
小鷹信光
出版社
早川書房
発売日
2009-11-06
ISBN
9784150773069
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デイン家の呪い(新訳版) / 感想・レビュー

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セウテス

コンチネンタル・オプ シリーズ長編2作品目〔再読〕ハードボイルド大家として知られる作者だが、本作は全くもって風変わりな物語だと思う。探偵社のオプは、ダイヤモンド盗難事件について、保険会社から調査を依頼される。しかし調査に訪れた家の家族の周辺で、不可思議な殺人事件が起こり始める。ホラー風味のサスペンスの様であり、本格ミステリの様でもある。三部作からなり、これでもかと詰め込まれた事件の数々には、読んでいて飽きる隙は全くない。しかしハメット氏の作品と知らなければ、きっと分からないだろうエンターテイメント作品。

2019/06/23

ネムル

ハメットの迷作とも失敗作とも言われる、長編第二作。『赤い収穫』の緊密な文体はどこにいったのかぐだぐたするし、二部から急に小栗虫太郎ぽくなるし、そもそも前作とキャラ違い過ぎたし、最後はちゃっかりメロドラマぽく泣けるし、パルプな味わいを堪能した。決してつまらないことはない、珍味。

2019/12/01

jugemu

ハメット二作目の長編。文庫本で全389頁なので分量はそれほどではなく、半日で読める厚さだが、内容は長い、長い連山の尾根を辿るような感覚。ハメット研究家にとっては必読書だろうが、一般読者は敬遠しても仕方がない。特に第二部「神殿」にはいい加減にしてと言いたくなるようなイリュージョン場面があり読者はその不快な峠を越えなければならない。盛り沢山の事件と多重自白があって真相が掴めず作者自身が中間で大動脈を整理し直す場面すらある。それを超えて最後の最後に全てのおさらいをした後に塵一つ残さないのは見事だが踏破は疲れる。

2018/12/24

Tetchy

本書はハードボイルドの意匠を借りたホラーであり、それに合理的な説明が付けられる本格ミステリでもある。いや“ファム・ファタール”という観点から云えば、これはウールリッチのようなサスペンスの色合いが強いのかもしれない。しかし事件の構造は複雑である。一読だけでは十分に理解できたとは云えないだろう。作品としての出来は個人的にはあまり好みではないが、ミステリ史における本書の位置付けを考えると非常に意義深いものがあると読後の今、このように振り返ると思えてくる。ただ本書を勧められるかといえば、ちょっと頭を抱えてしまう。

2010/04/29

ふみふみ

久しぶりのハメット、読み始めて直ぐに感慨深い気持ちになりました。感情を排除した客観的な描写にタフな会話、これこそがハードボイルドだよなと。物語は異色作との評判通り、これはもしかしてハメットmeets横溝正史じゃないかと 思えるほど笑。終盤、渦中の娘ゲイブリエルがコンティネンタル・オプに投げた会話はハードボイルドとは何ぞやを表す象徴的な台詞で、チャンドラーが「プレイバック」でマーロウに言わせた有名な台詞「優しくなければ生きていく資格がない」と対照的でとても印象に残りました。当然ハメットの方がかっけーです。

2019/05/05

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