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タッチ (ダニエル・キイス文庫 15)

タッチ (ダニエル・キイス文庫 15)

タッチ (ダニエル・キイス文庫 15)

作家
ダニエル・キイス
秋津 知子
出版社
早川書房
発売日
2010-04-05
ISBN
9784151101151
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タッチ (ダニエル・キイス文庫 15) / 感想・レビュー

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くみこ

放射能の産業事故に遭い、その後の人生が大きく変わってしまう夫婦の物語です。あとがきに、彼等が見舞われた災難を自分の身になって考えて欲しい、とあります。また、事故だけでなく、放射性物質の廃棄・盗難の報道を遅らせ、隠蔽しようとする政府と産業界に対し、なすべき事を通告したい、とも。「アルジャーノン…」の作者は、この作品でも、葛藤し続ける人間の心理を緻密に描いています。不妊治療中の妻カレンの妊娠が判明したのは、皮肉にも事故の後でした。読者は、この夫婦が辿る運命を見届ける事になります。重い作品でした。

2016/11/08

がんもどき

アメリカのとある夫婦の視点で、もしも目に見えない放射能塵に汚染されてしまったら?という事例を描いた話。もっと劇的な症状を示してもいいような感じだったが、アメリカ人にとっては想像上のものに近い放射能は、こんな感じなのだろうなとわかる。宗教とかの絡んでくる様子はよくわからなかった。

2020/11/16

あさかわ

3.11後の全ての人に読んでほしい一冊。わかろうとしてもできないかもしれないけど、思うところは必ずあるはず。

2015/01/08

yukka

生々しい話。でも最後に少しの希望。それにしても世界中にこんな放射能もれの事件があるなんて知らなかった。怖くなっちゃった。

2017/08/06

niko

非常に大好きな作家さんですが、どうも読んでいなかった本があったようなので読んでみました。あの大震災のあとに読むと著者が伝えたかったものとは別の感覚や感情も持ってしまうのでこの作品についてだけ感想を語るのは難しいのですが、実際に被爆した主人公夫婦の身体的な被害よりも、放射能によってパニックになってしまい主人公夫婦を差別する街の人達の様子や、人々の不安を煽るマスコミの姿のほうが怖かったです。実際も多かれ少なかれこんな感じなのでしょうね。ラストはちょっと納得いかなかった、というかもう少し救いがほしかったです。

2012/12/19

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