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日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

作家
カズオ・イシグロ
Kazuo Ishiguro
土屋政雄
出版社
早川書房
発売日
2001-05-01
ISBN
9784151200038
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「日の名残り (ハヤカワepi文庫)」のおすすめレビュー

ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの『忘れられた巨人』が待望の文庫化!

『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ:著、土屋政雄:訳/早川書房)

 イギリス人の作家カズオ・イシグロが2017年のノーベル文学賞を受賞した。本人もまったく予想しておらず、最初は間違いだと思ったそうで、BBCから電話があって初めて本当だと信じたと語っていた。その受賞がイシグロの近著『忘れられた巨人』文庫化のタイミングと重なり、邦訳権を持つ早川書房はなんと発売日を異例の前倒し、さらに旧作を含め100万部を超える大増刷を行ったという(さらにはノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学のリチャード・セイラー教授の著書『行動経済学の逆襲』の邦訳版とノーベル物理学賞を受賞したライナー・ワイス、キップ・ソーン、バリー・バリッシュの3氏から取材しまとめられたノンフィクション『重力波は歌う』の邦訳版も早川書房から出ているという椿事もあった)。

 イシグロは寡作な作家だ。『忘れられた巨人』(土屋政雄:訳)は2015年に出版されたが、前作の『わたしを離さないで』から10年ぶりとなる長編小説だった。1982年の作家デビュー以来、『忘れられた巨人』を含め7つの長編と短編集1作…

2017/10/28

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日の名残り (ハヤカワepi文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

独白体の語りが、全編にわたって実にうまく機能している。 南イングランドの美しい田園風景を背景に、最後はドーセット州のウエイマスで幕を閉じるが、実にしみじみとせつない物語。 スティーブンスの人生を、自分が生きたかのような読後感。 本当にいい小説、これこそが小説といえるような小説だ。

2012/01/23

遥かなる想い

1989年刊行のカズオ・イシグロの小説。同年のブッカー賞を受賞した英国で執事を長らく務めたスティーブンスの一人称の物語。スティーブンスが心から敬愛する主人・ダーリントン卿は おそらく第二次世界大戦前における対独融和主義者で、館では秘密裏の会合が何回か開催されるが、小説としては女中頭のミス・ケントンとの淡いロマンスの方がよい。失われた良き英国の物語か。1993年には映画化もされたようである。

2011/07/03

テディ

最後は祖国を裏切ったとされ失脚したダーリントン卿に長年仕え同氏の死後には後に屋敷を買い取った米国人ファラディに仕えたスティーブンス。ファラディの一時帰国に際して休暇を貰い一人旅に出掛けるスティーブンス。その中で様々な過去を回想する。プロ意識と品格をプライドにして滅私奉公に勤めてきた執事の役目。一目置いていた女中頭のミス・ケントンとの思い出と再会。彼女の恋心に気付かずに一心不乱に働いて来た自分。人生の到達点において立派なジョークを身につけようと決意。伝統的な英国文化と心地良い人生論が身に染みた作品であった。

2018/01/06

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️⭐️図書館本。イシグロさんは2冊目です。前回は短編集でしたが、今回は本来のターゲットである長編でした。戦前からイギリスの貴族階級に仕える執事が主人公です。落日がテーマと思われる本書は新しい雇い主から一週間の休暇と車の貸与を受け30年来初めての旅行に出ます。非日常の中で初めて立ち止まって、じっくりと越し方行く末に想いを馳せます。仕えていた貴族の隆盛と没落、イギリスの国としての斜陽が自身の能力の衰えとともに想念を過去へ過去へと輝いていた時代へ導きます。ノスタルジーと郷愁の溢れる落ち着いた話でした。

2016/06/04

射手座の天使あきちゃん

我ら庶民ではダウントン・アビーを思い浮かべるのが精々ですが、ミスター・スティーブンスが名執事として鳴らしたお屋敷とはどんなところなんでしょうか? それよりも自分の人格を抑えてひたすらお屋敷の主人に尽くす仕事とはどんなものなのでしょうか? その仕事の品格とは… 私などにとりましては、イギリスのお屋敷のお話は遠い世界の物語でございました。いまひとつ理解不能と申し上げても過言ではありますまい。 <(^_^;

2017/12/15

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