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どちらでもいい (ハヤカワepi文庫)

どちらでもいい (ハヤカワepi文庫)

どちらでもいい (ハヤカワepi文庫)

作家
アゴタ・クリストフ
堀茂樹
出版社
早川書房
発売日
2008-05-08
ISBN
9784151200496
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どちらでもいい (ハヤカワepi文庫) / 感想・レビュー

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nuit

アゴタ・クリストフによる初期掌編集。 夢想、独白、回想など、著者独特のリズムを持った文章が素晴らしい。これを経て後の『悪童日記』三部作など傑作が生まれたのだと思われるものもあったり。どれを読んでもジワリと心に沁みるような感覚があります。

2018/03/20

zirou1984

嘘を付くことが弱い事だとは思わない。本当の弱さとは嘘を付いている事を認めないこと、嘘を付いていると気が付かない事を指すのだから。短編集というより喪失と悲哀のショートショートの様な本作は、タイトルが示している通り時に投げやりな感はあるものの、それが彼女の人生にこびりついた絶望と後悔に一層凄みを与えているのだ。そう、皮肉な笑いは虚無をやり過ごしてくれるが、それはただ先送りしているだけに過ぎなかったのだと気が付いた瞬間の、真っ逆さまに落ちていくあの感覚。商品として体裁を整えられる以前の、剥き出しの虚無の断片集。

2015/02/12

Y2K☮

著者初読み。家、町、通り、家族など身近な何かに対する喪失感を軸に組み立てた雑記的な掌編小説集。タイトルの言葉を口にする際、人は心の中で「どうせ」と付け加える。淡い期待や楽しみに待った約束をあっさり裏切られた過去の痛みを思い出して眉をひそめる。「間違い電話」はまさにそんな感じ。「うん、知ってた」と嘘でも云いたくなる。愛すべき対象へのサイコ的な思い込みに戦慄する「先生方」もいい。また一人自分向きの作家を見つけた。しかし女性とは思わなかった。確かに別ジャンルとはいえパトリシア・ハイスミスに近い空気は感じたけど。

2015/09/09

akio

物語と散文。夢と現実。生と死。そんなものが代わる代わる現れて時々混ざりあい、まるで白昼夢のような作品たちに魅了されます。ところどころに三部作の双子たちや「昨日」に繋がるものを感じました。「どちらでもいい」そう小さく呟いてみたくなります。

2018/02/28

吉野ヶ里

子供の視線は未来へ、大人の視線は過去へ。郷愁。戻らない過去も求める理想もほんとうはない。コピーは作れない。ここ以外のどこかならどこだっていいけれど、ここ以外のどこかなんてどこにもない。そんな短編集。短編集というより文学的スケッチって感じか。完成度はそんなに高くないが時間つぶしにはいいし、結構来るものはある。「よしよし、分かったよ、坊や。全部欲しいんだね。オーケー。だけど、それ以上はだめだよ、いいね?」

2016/05/18

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