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昏き目の暗殺者 上 (ハヤカワepi文庫 ア 1-2)

昏き目の暗殺者 上 (ハヤカワepi文庫 ア 1-2)

昏き目の暗殺者 上 (ハヤカワepi文庫 ア 1-2)

作家
Margaret Atwood
マーガレット・アトウッド
鴻巣友季子
出版社
早川書房
発売日
2019-09-28
ISBN
9784151200960
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昏き目の暗殺者 上 (ハヤカワepi文庫 ア 1-2) / 感想・レビュー

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びす男

うーん。難解な小説だなと思う。入りからして推理小説かと思いきや、必ずしもそうではないらしい■なにより、小説が重層構造で進む。釦工場で財をなした一族で育った老婆の生活、その回想。「昏き目の暗殺者」のパートにも、男が紡ぐ寝物語が断片的に入る。そして意味深な新聞記事■「分からなくても、とりあえずついて行く」という、読み手の粘りが求められている。下巻で解決が見られることを期待して、ただただ手を引かれるままに、読み進めるしかない。

2020/02/04

わたなべよしお

「侍女」に続いてのアトウッド。だが、少し読み進めるのに苦労している。この物語が読者をどこに連れて行こうとしているのか、皆目検討がつかないからだ。 下巻で圧倒的な感慨が得られるのだろうか。

2019/11/25

アプネア

釦工業で財を成した、名家の生き残りである老女は、一族の興隆と衰退の来し方を振り返る。彼女は今、なにを感じ、なにを思うのか…。ブッカー賞、ハメット賞受賞作と気になっていたのですが、単行本の分厚さにずっと尻込みしていました。文庫化したのを機に手に取ってみたが、思ってた以上に苦戦した。老女の追憶の中に、不義密通を交わす男女の話があり。またその中にもSFめいた話がマトリョーシカのように続く。その上過去の新聞記事など、これは誰を指しているのか?何を暗喩しているのか?慣れるまでは結構かかった。下巻へ。

2020/01/04

R子

一族の栄枯盛衰と、その中で翻弄されながら生きる姉妹の物語。姉は一族の人間として自分の期待される役目を果たそうとし、妹は自由を求める。彼女たちはこの先どこへ向かうのだろう。作中作『昏き目の暗殺者』の男女の逢い引きと、男が語る王国の因習をめぐる話も残酷ながら惹かれてしまう。ミステリーと思って読み始めると面食らうが、読み進むに従ってパズルが組みあがり、ときに忘れかけていたピースの居場所が見つかってはっとする。重厚感があって下巻も楽しみ。

2020/06/11

フリウリ

ずっと読みたかった本なのですが、思いのほか、難渋しています。The blind assassin を昏き目の〜と訳したことに、何か意味があるのかな? 昔のストーリー、フィクション、現代のストーリーは、どうつながるのかな? とにかく後半へ。

2023/07/25

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