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ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫) (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2)

ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫) (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2)

ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫) (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2)

作家
アガサ・クリスティー
安西水丸
田村義進
出版社
早川書房
発売日
2011-07-08
ISBN
9784151310027
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ゴルフ場殺人事件(クリスティー文庫) (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2) / 感想・レビュー

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六点

『ゴルフ場』とついているものの、ゴルフと事件はあまり関係がない。「信頼できない語り手」が、ヘイスティングズであったりするので、恋愛脳すぎる妄想で読者を幻惑し、鬱陶しい事この上ない。鬱陶しさと、微笑ましさの奇跡のバランスによって、この作品は成り立っているのではないだろうか。比較的後味が悪くないしね。あくまでも比較的似ですよ?なお、『ビッグ4』に手を付けたが「ノックスの十戒」に違反しているのでは無いか思ったことであることだよ?具体的にどの条文かは言えないことであることだよ。

2022/10/20

れみ

南米の富豪のルノーから助けを求める手紙を受け取りフランスに駆けつけたもののルノーはすでに殺されており事件の捜査に協力することになったポアロの前にパリ警視庁の名刑事ジローが登場し二人は事件の真相をめぐり火花を散らす…というお話。二人の考えていそうなことが何となく分かるのはクリスティ以降の作品を色々読んだり見たりしている現代の私たちだからかも。きっとポアロが真相にたどりつくと思いつつ二転三転する展開にちょっと心配になったりするのもまた楽しい。ポアロとともにフランスにやってきたヘイスティングスの恋の行方も見所。

2017/07/30

中原れい

黙って、何気ないことに注目して素早く推理を組み立てるポアロの横で、盛大にやってくれますヘイスティングス(汗)人の見かけに気をとられていては分らなくなるものは多いのだけど、このキャラクターなくてはポアロものは面白くない。読者目線をこういう風に持っていくクリスティは上手いです。陰惨な殺人の裏での多重ロマンス、真相はラスト近くまでわからずはらはらしました。楽しかった。タイトルどうにかして、にはわたしも一票。

2016/02/11

かえで

名探偵ポアロシリーズ2作目。シリーズでは影が薄い方みたいですが楽しめます。語り手は前作と同じ、相棒のヘイスティングズ(今回も終始冴えない。でも…?!)。ポアロに手紙で助けを求めた富豪が殺された。その捜査にはジローというライバルの刑事が現れ、ポアロと火花を散らす。僕の予想はことごとく見事に外れ、僕もヘイスティングズと同じく冴えなかった(笑) それもあって最後までドキドキしながら読めた。様々な思惑や事実が複雑に絡み合い、一筋縄ではいかない。謎が謎を呼ぶとはこの話の事か。でも、ちゃんと万事解決。さすがポアロ。

2017/01/25

財布にジャック

表紙がミステリーらしからぬゆる~い雰囲気なので、どんな内容なのかが心配でしたが、表紙は全く内容とは関係ないようでミステリーとしてはよく練られていました。それにしても、ヘイスティングスのこの惚れっぽさは前作に引き続き、物語を盛り上げてくれてます。それに比べると、パリ警視庁の刑事のジローはポアロにやられっぱなしで、完全にポアロの引立て役で可哀想な役回りでした。この小説が「くそったれ」という台詞から始まり「くそったれ」で終わっているところもにくい演出だとニヤッとさせていただきました。

2012/08/05

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