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予告殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 38)

予告殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 38)

予告殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 38)

作家
アガサ・クリスティー
羽田詩津子
出版社
早川書房
発売日
2020-05-26
ISBN
9784151310386
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予告殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 38) / 感想・レビュー

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nobby

ある朝、地方新聞に載せられた広告「殺人をお知らせします。本日午後六時半〇〇にて。お知り合いの方々にご出席いただきたく…」この抜群の導入でワクワク止まらず!その時刻に轟いた三発の銃声による死は予告殺人なのか!?それほど派手な展開は無いのに、些細な聞き取りの積み重ねで惹きつけるのがミス・マープルの魅力!単純明快に終結しそうな局面を「筋が通りませんわ」という執念から広げていくのはお見事!探偵自ら「運命の導き」と評する偶然からの推理はご愛嬌(笑)その仕掛けも鮮やかながら、ちゃんと手がかり残してあるのがまたスゴい!

2021/07/24

buchipanda3

ミス・マープルもの長編。冒頭の不可解さが興味を引く。ある朝、村の人々は新聞の広告欄を見て驚く。そこにはこれから起こる殺人のお知らせが掲載されていた。興味本位で皆が予告された家に集まると…。一見すると意味不明な事件だが、そこに隠されていたのは結構大胆なものだったと思う。短時間、同時に複数の目撃者、そして旧来の村の社会性が相まって、村人も読み手も思い込みに惑わされる。でもそんな事はマープルには通用しないのだ。彼女は集められた事実(伏線)から真相を拾い上げる。解決の際は危なっかしいがマープルの度胸を示していた。

2023/04/21

オーウェン

クリスティが生み出したミス・マープルシリーズの作品の1つ。 新聞広告に載っていた殺人が起きるという予告。 豪邸のリトル・パドックスに集まった人々の前で、電気が落ち3発の銃弾が飛び交い予告は現実となる。 入りがこの上なく興味をそそる出だしであり、そこから警部が各人の聞き込みへ。 そしていよいよミス・マープルが登場し、事件はその後も連続殺人が続き確信へと入っていく。 終盤あるトリックが使われていたことが分かるが、そこを含めて犯人の意外性もありで楽しめた。

2021/02/06

優希

ミス・マープルもの。新聞の広告で殺人予告をすることじたい悪戯か悪ふざけかと思わされました。ところが正真正銘の予告だったのですね。ミス・マープルが事件に挑みます。途中姿を消すので、どうなることかと思いましたが、大団円で終わって良かったです。

2023/12/26

yumiha

p140でミス・マープル登場。「殺人をお知らせします」という新聞広告から始まるミステリーは、珍しい趣向だ。あれっ?とその行動にまず違和感を持った人物が犯人だった。でも読み進める中で、クリスティーのミスリードに幾重にも取り込まれてしまったのは、いつものことですな。「人殺しも、とても人間的なんですね」(p435)という牧師の言葉に妙に納得してしまった。また、「世の中に恨みを抱いた人間は危険です。世の中は自分に償いをするべきだと考えがちですから」(p439)というミス・マープルの言葉にも納得。そんな事件を思う。

2022/01/18

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