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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

作家
アガサ・クリスティー
青木久惠
出版社
早川書房
発売日
2010-11-10
ISBN
9784151310805
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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

孤立した島に集められた10人の男女。そこで次々に起こる殺人事件。そこでは「10人の兵隊さん」の童謡をなぞるように、一人づつが姿を消してゆく。そして、動機もまた最後まで謎として残る。こんな風に、なかなかに読書欲をそそるミステリーなのだ。孤島というのは、いわば密室ミステリーの範疇だろう。そうすると、童謡が物語の眼目ということになろうが、これまたヴァン・ダインの『僧上殺人事件』(1928年。ちなみに本書は1939年)が「マザー・グース」を軸にしたミステリーとしてあり、本書はここからヒントを得たかと思われる。⇒

2015/08/16

W-G

二十数年ぶりの再読。殿堂入りともいうべき名作だが、影響力の強さゆえ、今となってはあまりにも多用されたフォーマットとなっており、おそらくそれほど楽しめないのだろうな…という事前の予想を裏切り、しっかりのめり込めた。よく考えたら、この分量で10人も死者が出るミステリは現代ではあまりお目にかからない。無駄を削ぎ落とした上でサスペンスは一切減じることなく、ツボをついたエピソードを各人の独白に挿し込み、中弛みを全く感じさせずに世界観を保ったまま一気にラストまで進む。この先何年経っても色褪せることはない傑作だろう。

2021/03/05

どんふぁん

2019年3月13日読了。すごい緻密で複雑。犯人なんてわかるわけない。最後にでてきた名前にはぁーとため息つきました。すごいもんです。ただ、私はどうもカタカナの名前は苦手なので、誰が誰だか慣れるまで時間かかったのが損だったかな。

2019/03/13

青乃108号

なるほど。これが、あの有名な。やっばり読んでいて面白い。古さを感じさせない話のテンポでグイグイひきつけられる。孤島に招待された8人プラス使用人2人、合わせて10人が1人また1人と殺されて、互いに互いを疑い始める辺りからはもう一気に読ませる。なるほど。さすが。やっばり読んで面白かった。ただ、これは俺の個人的問題だが10人は人が多すぎる。名前と肩書き、特徴がどうしても憶えられない。歳は取りたくないねぇ。メモを取りながら本を読む人もいるようだけど、そんなの何か勉強みたいで嫌だし。あくまで趣味で楽しく読みたいし。

2023/05/16

中原れい

あまりにも有名な作品、それがなぜなのか、読み始めてすぐわかる。どうなるのかある程度知っていても、疑いあう人々の心理や行動が恐ろしく、ぞっとすることの連続。味わいはどちらかといえばサスペンスで、もうページを繰る手が止まらないほど面白かった。読み終わって犯人に「オマエそれでいーんかーい!」と言ってしまうのもお約束なのにw 派生する作品は山ほどあるでしょうが、怪大「死神の子守歌」でなんでクマやハチが出てくるのか、やっとわかったように思います…

2015/07/16

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