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別役実II ジョバンニの父への旅/諸国を遍歴する二人の騎士の物語 (ハヤカワ演劇文庫)

別役実II ジョバンニの父への旅/諸国を遍歴する二人の騎士の物語 (ハヤカワ演劇文庫)

別役実II ジョバンニの父への旅/諸国を遍歴する二人の騎士の物語 (ハヤカワ演劇文庫)

作家
別役実
保坂和志(解説)
出版社
早川書房
発売日
2018-10-04
ISBN
9784151400452
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別役実II ジョバンニの父への旅/諸国を遍歴する二人の騎士の物語 (ハヤカワ演劇文庫) / 感想・レビュー

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モルテン

「ジョバンニの父への旅」、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の別役版を期待すると戸惑う。これは「銀河鉄道の夜」をもとにした別役実のオリジナルの戯曲だ。帰郷と別れの交差する物語だ。なのに、これを読んで「ああ、ようやくジョバンニは銀河鉄道の旅から帰ってきたのだ」と安堵する。/「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」、これこそ舞台で観たい!ちりばめられた笑いにハハハと声をあげつつ、ラストにゾッとしたい。

2019/09/09

s

「ジョバンニの父への旅」はタイトルから連想されるように宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を下敷きとしている。23年ぶりに町に帰ってきたジョバンニの物語だが、著者の作品らしく、あらすじを説明するのは難しい。終盤、ジョバンニの父らしき人物が語る言葉が強い印象を残す。「カムパネルラに、死んでいいと言ってやれるのは、お前だけなんだ。(中略)いいか、ジョバンニ、父親というものがしなければいけないことは、すべて死んでゆくものに対して、死んでいいと言ってやることなんだ……」

2020/01/28

Mark.jr

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を下敷きに、23年ぶりに故郷に帰ってきたジョバンニと思わしき男を主人公にした、ノスタルジックな雰囲気が印象的な「ジョバンニの父への旅」。コントめいたやり取りから、次第にもの凄いグロテスクかつホラーめいた展開へと進んでいく「諸国を遍歴する二人の騎士の物語」。よく不条理演劇と評される著者の戯曲ですが、ポストモダン的な実存主義というよりも、昔の残酷な童話や寓話を想起させます。洗練された台詞や幻想的な舞台設定などが、受け手の想像力を刺激する作品集です。

2020/11/07

Washoe2.0

"カムパネルラに、死んでもいいと言ってやれるのは、お前だけなんだ。そうなんだぞ、ジョバンニ、お前がカムパネルラを殺すんだ。殺してやるんだ……。この街の、ありとあらゆる死者たちに、死んでいいと言ってやるんだ……。いいか、ジョバンニ、父親というものがしなければいけないことは、すべて死んでゆくものに対して、死んでいいと言ってやることなんだ……。"

2020/03/17

著者:別役実 2018年10月10日印刷 2018年10月15日発行 解説:保坂和志 発行者:早川浩 印刷者:大柴正明 発行所:株式会社早川書房 印刷所:株式会社亨有堂印刷所 製本:株式会社川島製本所 定価:本体1400円+税 カバーデザイン:工房はやし

2021/06/05

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