1980ハンター (ハヤカワ・ミステリ文庫 ヒ 5-3)
1980ハンター (ハヤカワ・ミステリ文庫 ヒ 5-3) / 感想・レビュー
Schunag
「東京三部作」完結を機に再読。主人公はこれまでも優秀な警察官として内務調査めいた立場で見え隠れしてきたピーター・ハンターで、これまでの登場人物たちに比べて、家庭的にも精神的にも(比較的)安定している。幻想/韻文的な断片はこれまで以上に象徴的に挿入されるが、それ以外の部分では明晰であり、『1974』『1977』で明確でなかったことが本書でおおよそ解明される。『1977』の幻覚では色彩が押し出されていたが、本書では電波/ラジオ/録音を中心とするノイズ/聴覚の印象が強い。
2021/08/13
まろ
リピートする文章、情景、延延と連なる言葉。読むのを止められないが、この世界はバッドトリップだ。
2009/03/30
Gibberella fujikuroi
読むのは楽しかったけど、話が結局よくわからなかった。wikipediaの解説を読んだ感じでは、4部作の3作目をいきなり読んだのがまずかったっぽい。なお、執拗な反復など、文体が醸し出す雰囲気が重要なんだろうけど、もうひとひねり欲しいし、翻訳ではちょっと間抜けな感じ。
2012/03/06
suu
読んだ人少ないっすね
ともりん
捕まった。リッパ―でわからなかったこともこちらで回収。読んで良かった。犯人が捕まっても終わった感じは無い。実際に同じような事件が起きたことも影響しているかもしれない。特徴的な文章、同じシーンの繰り返しを読んでいくうちに「映画のシーンを文章にしたみたい」と思った。映像が迫ってくる工夫は結構すごいことだったんじゃないかな。4巻で終わるから次に進む。
2021/06/30
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