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檻のなかの子: 憎悪にとらわれた少年の物語

檻のなかの子: 憎悪にとらわれた少年の物語

檻のなかの子: 憎悪にとらわれた少年の物語

作家
トリイ・ヘイデン
Torey L. Hayden
入江 真佐子
出版社
早川書房
発売日
1997-09-30
ISBN
9784152081094
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檻のなかの子: 憎悪にとらわれた少年の物語 / 感想・レビュー

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ネロ

凄いな。著者の本は初読みだが、良質な読書体験となり心に残る一冊となりました。 虐待経験から心の檻の中で生きる子ケヴィンと、著者でありセラピストとのトリイとの"なおる"までの実話。序盤から中盤の、まるで別人になるケヴィンだったり妹の件だったりに震えました。しかし、そんな酷く重苦しい物になってしまいそうな内容であるにもかかわらず、文筆力と愛情(とチャリティの存在も)がちょっとした物語を観ている様な気にさせてくれた。訳も良いのかな。 調べてみると同時進行で他にもハードな子を請負っている様で、凄すぎるぜトリイさん

2022/12/24

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

この子は普通に生きていけるのかな…

2021/06/30

caramel

チャリティにしても、ケヴィンにしても、これほどまでに根気よく付き合い、愛情を持って接しているトリイにはやはり尊敬します。だけどお話が進むにつれ、気づくと自分もトリイと一緒に悩んだり喜んだりしていて、毎回トリイの本は読んでいて楽しいです。ケヴィンは何度も問題を起こしていたし、初めの頃はみすぼらしいという表現がやたら出てきていたけど、心の傷による辛さは相当だったんだろうし、そんな彼がどんどん成長していく姿はとてもカッコよかった。

2022/09/04

りおん

ケビンはケチャップで和えたスパゲティーが食べられない。それは血塗れの脳ミソに似ているからと言う。トリイはそう思って見たことがないから不思議に思った。ケビンは自分の名前が嫌いだ。弱そうに見えるからだそうだ。後から、彼の妹は義父に頭を床に叩きつけられレンジの鉄板で頭を割られ脳ミソがケビンの居た所まで飛んできた、とトリイは彼から聞く。ケビンは自分が強かったら妹を守れたかもしれない、と思っていたのだと思う。児童虐待などという生易しい言葉では計り知れない壮絶な人生を歩む子供たち。

2018/12/22

しぐ

登録忘れ。自分が小学生だった頃に読んだ本。椅子で檻を作って出てこないケヴィンの話。彼の周りで起こったことは恐怖でしかないし、義父を恨んで憎んで憎悪するのは仕方のないことだと思う。そんなケヴィンの「檻」に一緒に入って辛抱強く話をするトリイ。本当にすごい人なんだな、と今でも思う。ホームページでケヴィンのその後を見たが、幸せそうで本当によかった。この後の人生不幸なんておこらないでほしい。

2022/07/26

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