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碁を打つ女

碁を打つ女

碁を打つ女

作家
シャンサ
平岡 敦
出版社
早川書房
発売日
2004-08-25
ISBN
9784152085856
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碁を打つ女 / 感想・レビュー

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少女から女性に移ろう頃、真実の愛を確信したのは、会話したこともない囲碁の相手、日本将校。日中戦争開戦直前の満洲で美しくも悲しい恋の物語。葉隠れが語られ、伊勢物語や小林一茶も引用し、よく時代を考証し、上手に構成された苦く切ない青春の詩。最後の行動は大局観に欠く、恋いは知性を越えた。

2015/08/13

らむれ

静かに碁を打つ姿と不穏な情勢がの対比が見事に表現されていて、作者の完成の鋭さがうかがえる。少女の内に秘めた激しさや欲望が芽を吹くさまはすがすがしく、同時にその勢いゆえにとても不安定で、ついついページをめくる指に力が入る。良書

2018/03/26

クリママ

シャン・サは12歳で詩の全中国大会で一位を受賞、17歳で渡仏、仏語で書かれこの作品は高校生(リセ)が選ぶゴンクール賞受賞。盧溝橋事件の前後、日本軍と抗日戦線の戦いの中。満州で任務に就く日本人青年士官と満州の千風広場で碁を打つ少女。それぞれのことが1~3ページの短さで交互に語られる。天皇のため死ぬ理念と若い熱量が、外国映画の中の日本人を見ているようで違和感を覚えるものの、読み進めれば一人の人ととして形作られる。日本のことについて書かれた注釈も興味深い。独特の雰囲気、若い作者だからこそ書ける結末が感慨深い。

2018/10/07

ちゃわん

(図書館本)先に読んだミュリエル・バルベリの「優雅なハリネズミ」で、少女が碁の世界の美しさを語る時に用いた一冊。「満州の娘と日本人士官の叶わぬ恋」とあるが、甘くロマンチックな内容ではない。時代によって「生きること」や「愛すること」がこれほどまでに苦しみを伴うのかと、息苦しくなる。最近は残酷な内容を避け、気持ちが明るくなる本を選ぶよう気を付けていたのだが、一気にラストまで読んでしまった。悲しく苦しい物語展開だったが、先を読まずにいられない本。こういう本に出合うのも読書の大きな楽しみ。

2013/10/10

紅はこべ

いずれ恋愛小説の古典に入れたい。

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