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霧のなかの子

霧のなかの子

霧のなかの子

作家
トリイ・ヘイデン
Torey Hayden
入江 真佐子
出版社
早川書房
発売日
2005-04-21
ISBN
9784152086303
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あらすじ

悪質な虚言癖のある少女の心の闇に取り組むトリイのもとに、町の有力者が幼い孫の問題を持ちこんだ。その少年の不可解な無言症の裏には、複雑な家族関係があった......真の家族の意味を問う感動作。/掲出の書影は底本のものです

霧のなかの子 / 感想・レビュー

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Rin

【図書館】選択性無言症の子どもたちの治療を行うトリイ。今回は子どもだけではなく老人も対象に。どんな相手でも真摯に向き合うトリイ。私にとってトリイ作品は学生の頃から読んでいるけれど、今は仕事内容は違うけど私自身も刺激を貰えるシリーズ。優しさがしっかりと根底にあって諦めずに可能性を探し続けること。嫌いだという感情に流されることなく、相手のためを想い自分の感情をしっかりコントロールするために自分自身と向き合う姿勢。見捨てずに心から救いたいという気持ちに、背筋が伸びる気持ちになる。子どもたちの幸せを願いたいです。

2017/03/06

Hisae

正直、苦手な分野です。仕事でなければ挫折していたと思います。カサンドラが理解不能の、未知の生物に思えて恐ろしいかったです。トリイの体験を読むだけで、混乱と薄気味悪さに気が滅入りそうでした。そんなカサンドラに根気良く付き合い続けるトリイが知った恐ろしい秘密。子供に現実に起こってしまう理不尽で残酷な仕打ちに、ただひたすらに嫌悪と吐き気、強い怒りを感じました。カサンドラにドレイク。どうか、そんな理不尽な苦しみを味わう子供たちが一人でもいなくなって欲しい、そう願わずにはいられない本でした。

2014/03/13

蘇芳

カサンドラ、ドレイク、ゲルダの三人の治療をローテしながら話は進む。微妙に干渉し、シチュレーションが重なり合う状況は作者の意図なのかな。最後の方がすこし尻切れているけどそういえばノンフィクションだった。

2017/01/20

古青

機能不全家族の中で育った子供が如何に病んでるか怖くなりました。しかし、世の中に完全な家族などそんなに存在しません。誰しもトラウマを抱えながら乗り越えるしかないのです。登場人物の老女はトラウマを自覚しないまま家族と和解する事なく死を迎えます。老女の子供達もそのトラウマの連鎖の中で病んだ生活を送ってるかも知れません。話せない4歳の少年は話せない以外は健全に育っている事が分かりました。その両親こそが病んだトラウマを乗り越えて子供を守るために成長しようと闘っています。その姿こそがこの本のテーマだと思いました。

2013/10/08

美衣

嘘をつく子、カサンドラ。濃霧の中を歩くように、トリイは彼女の『困った部分』を探します。 さて、表紙の絵に惹かれて読破しました。カサンドラの嘘がなかなかにえぐいので、一時は読むのを辞めようかと思いましたが、それでも読んでしまいました。読了後、表紙を眺めていて、納得。カサンドラの頭の中に住みついたヘビは、こんな感じだったのかなぁと思います。

2013/04/28

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