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ハーバード白熱教室 世界の人たちと正義の話をしよう+東北大特別授業

ハーバード白熱教室 世界の人たちと正義の話をしよう+東北大特別授業

ハーバード白熱教室 世界の人たちと正義の話をしよう+東北大特別授業

作家
マイケル・サンデル
NHK白熱教室制作チーム
出版社
早川書房
発売日
2013-12-29
ISBN
9784152094292
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ハーバード白熱教室 世界の人たちと正義の話をしよう+東北大特別授業 / 感想・レビュー

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サラダボウル

2013年刊。対話形式で読みやい。まずは東北大学のところから。復興について、スピードと合意のどちらを優先すべきか?というテーマで、ある女性の言葉が成程と腑に落ちた。「全員が合意するというよりは、議論をしながら自分の気持ちを整理し、納得するのを待つ、その時間が必要なのではないか」サンダル教授;敬意を持ち相手の声を聞きながら共に学び合う姿勢が大切。中国の多くの若者が、発展の過程で失った不道徳について活発に議論する。正直驚く。自分の偏見に反省。インド、韓国の熱量。日本の若者に刺激を受けて欲しい1冊。

2019/05/03

壱萬弐仟縁

北京会場のサンデル教授曰く、「善き社会におけるお金と市場の適切な関係とは何か?」(13頁) 2・15雪害もあったが、教授は猛吹雪後、雪かきシャベルを10ドルから20ドル に値上げすることについての正当性を問われる(16頁)。 その雪かきが必要とされる切実さに左右される(29頁)。 だから、融通して共有財となってもよいわけだ。 また貸ししてもよいだろうと思う。 読書や勉強で対価を貰うというのは(43頁)、 自分自身のために学ぶのだから、 金儲けというインセンティブではない気もする。

2014/04/10

おおた

憲法を変えようとする人たちが正義とされる時代に、政治・倫理を今一度考えるために読む。中国・韓国・インド・ブラジルの若者に同じ命題を与えても、考え方や場の盛り上がりなどにちがいがある。それでもどの国でも公平さを尊び、社会の不公平さを認識してもがいている。最後の福島での討議では、実際に進行している津波と避難について。むかし「究極の選択」という仮定の選択を求める流行があったが、このように命か使命かを判断することに思考すべきだと思った。これからも何が正しいのか迷う時にサンデル教授の教えを請うていきたい。

2017/05/04

サンデル教授と世界の人々の議論。お題は「お金で買えないもの」「レイプ」「ワールドカップ直前のデモ」そして「日本の復興」。どんな問題でも議論することが大事ということ。議論を戦わせることによって理解が深まっていくのがよくわかる。特に最後の案件については、あまり意見を言わず我慢して納得する傾向にあるといわれる東北でのこと。自分も東北出身・・・とかは言ってられんわな。ともあれ、意見を否定しないのも大事である。

2014/06/28

SORA

中国、インド、ブラジル、韓国、日本でサンデル教授が実際行った講義をまとめた本。面白いのは、同じ問いかけでもその国ならではの流行りや価値の高そうなものと比較し、討論するところ。またインドや日本での講義では、社会問題となっていることを真正面から論じ合うのが、大切だと教えてくれた。

2014/02/04

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