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多々良島ふたたび: ウルトラ怪獣アンソロジー (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE 1)

多々良島ふたたび: ウルトラ怪獣アンソロジー (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE 1)

多々良島ふたたび: ウルトラ怪獣アンソロジー (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE 1)

作家
山本弘
小林泰三
北野勇作
三津田信三
藤崎慎吾
田中啓文
酉島伝法
出版社
早川書房
発売日
2015-07-23
ISBN
9784152095558
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多々良島ふたたび: ウルトラ怪獣アンソロジー (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE 1) / 感想・レビュー

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sin

密林から届いた本に導かれて多々良島に到着いたしました。無人島の奥に隠された秘密基地に浮かんだ巨大なシリンダーの中に眠る怪獣のシルエットを想像して心が震えます。ただ原稿料のための商業作品を集めたテーマアンソロジーとは違って、参加された作家の方々によって描き出されたきめ細やかに行き届いたストーリーや設定に愛を感じます。そう“怪獣愛”!しかし田中作品の枝葉な誤謬は愛嬌でも酉島作品の個性という雰囲気に踊らされたくはなく乱暴に言えばまるでエヴァンゲリオンのような世界観の強い作品は独善的に感じて馴染めませんでした。

2015/07/30

がらくたどん

47回星雲賞受賞作2作を含むウルトラ世界観縛りのアンソロ。執筆者は昭和30年代中心のウルトラ・ネイティブ諸氏。ご自身の作風でウルトラの世界をそれぞれ奔放にご料理されている。なので合う・合わないは食べる人によるかも。小路さんの怪獣の出た夏休みの優しく懐かしい物語を読んだので再読。今回受賞作以外で気が合ったのは怪獣が出ないのにちゃんとウルトラワールドで見事にお得意の民俗学的怪異に着地した三津田氏の「影が来る」と地球に取り残された異星人のボヤキに絡めてヒーロー人格を問う藤崎氏の「変身願望」怪獣の皆様もお疲れ様♪

2023/07/24

Bugsy Malone

7話の短編のウルトラ好きには堪らない一冊!表題作の1話目から馴染みの登場人物や怪獣の名前が飛び出し、心はすぐにウルトラの世界へ。どの話も各作家たちが、それぞれの「ウルトラQ」や「ウルトラマン」の独自の世界を描き出している上、設定や辻褄もしっかりと押さえられている。その手腕にはさすが怪獣好きの作家達が愛を込めて著した物だと納得。ただ最終話の「痕の祀り」は良く出来ているのだけれど、少々雰囲気が違っている様な気がした。とにかくツボだらけで、物凄く楽しめた作品集でした。続巻に大期待。

2015/07/30

まえすとろ

 全話どれも面白かったけれど、一番印象に残った作品は最終話の酉島伝法著『痕の祀り』初めて読んだ時は酉島作品らしくシュールすぎて「?」だったけれど、そのモヤモヤが功を奏し(まんまと作者の術中にハマっ)て数度となく読み返すと、これがなかなどうして、ウルトラの話では全く語られることのなかった倒された怪獣や宇宙人の骸はどうするのだろう?っと幼心に感じた疑問の答えを「セブンに倒されたガッツ星人の解体」という舞台でリアリティー溢れる発想と作者独特な語彙で綴ったシュールな文体はハードSF風味の「ウルトラ」な怪(傑)作。

2015/07/31

まえすとろ

2014年11月25に発売された「S-Fマガジン」1月号で展開した円谷プロダクションとのコラボ特集である特撮短編シリーズ<< TSUBURAYA × HAYAKAWA UNIVERSE >>と題して、日本のSF作家によるウルトラシリーズを題材にした短編小説を発展させて隔月で掲載していた作品を集めたアンソロジー集。 山本弘、小林泰三、北野勇作、三津田信三、田中啓文、酉島伝法、藤崎慎吾という贅沢すぎる面々による、熱い想いと「ウルトラ愛」をその筆に託して描く七作からなる≪ウルトラの世界≫を再現。おっさん感涙!

2015/07/23

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