SFのSは、ステキのS
SFのSは、ステキのS / 感想・レビュー
阿部義彦
いやあ、歴女は知ってたけど、SF女子(極めて極小種)もいるんですねー。SFマガジンがいつしか隔月刊になったのは知ってましたが、そこでこんな連載が有ったなんて!しかも彼女は人気声優にして文学者池澤夏樹の娘さんですか?おじさん今まで全然知りませんでしたー。しかも翻訳本を中心に偉い読み込み様でSFと言えば日本人(星、小松、筒井)から入りブラッドベリ、ハインライン止まりで今頃ディックの偉大さに気づいて読み漁ってる小生完全にお手上げ。グレッグ・イーガン読んでません(泣)。イラスト良い!「今日の早川さん」読もう!
2016/06/20
瀧ながれ
日常を描いたエッセイなので、「乙女の読書道」のような真剣勝負の緊張感はうすいとはいえ、さすが生粋のSF者、隙あらばSFネタをぶっこんでくるので一行も油断できない。翻訳小説で育った著者が、日本人作家の作品の「電車の中で空いてるにもかかわらずもの凄い接近して人に立たれたときのような居心地の悪さ」と表現したのが、うまくて納得しました。わたしはその近さを楽しんでるんだけど(電車ではイヤだけど)。あと、池澤夏樹氏がみつけた、「物理トリックがおかしいんだ、物理学的に」というミステリーがなんなのか知りたいです、すごく。
2016/06/15
マムみかん(*感想は風まかせ*)
私はSF者ではないですが、SFってステキ・フィクションなのかもな~と思えました♪ SFの話だけでなく、春菜ちゃんの多芸多才ぶりがよく分かります。 好きなものにドップリ浸る幸せが滲み出ていて、こちらまで幸せな気分に…(笑)。 「(未読)本を横にして積んではならない」「本は横になった瞬間に死にます」は、けだし名言!! 今すぐ、積ん読本を縦に並べ替えようっと…☆
2016/06/28
月世界旅行したい
SFオタク(ガチ勢)というかSF上位ランカーというか。ギブスンやディレイニーをここまできっちり読解しているSFオタクも少数派では? SF総本山のS-Fマガジンに連載されているけれど、まだおさえている印象がある。本気になったらとんでもなく濃い内容になりそう。さすがに全力を出されたらS-Fマガジン読者もついていけないかもしれないけど。(私もおそらくついていけない) 用語解説もついて非SFオタクでも大丈夫な仕様。
2016/05/26
本木英朗
池澤夏樹の娘で声優の池澤春菜がSFマガジンに連載中のエッセイをまとめた一冊。基本は身辺雑記だが、そこで語られる要素を、該博な知識を駆使してSFと絡めてしまう。それなのに一見さんお断り的な雰囲気は微塵も感じさせず、実にカジュアルにまとめている。私のごときSFへの理解が低い者でも「SFって面白そう」と感じさせてくれる本であるのは、「好きなものを語る」ことの情熱とそれを裏打ちする文章力、下地となるご自身のお人柄に他なりますまい。実にしっかりした方なのだということが伝わってきます。折に触れて読み返したい一冊。
2016/06/13
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