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イエスの幼子時代

イエスの幼子時代

イエスの幼子時代

作家
J・M・クッツェー
鴻巣友季子
出版社
早川書房
発売日
2016-06-23
ISBN
9784152096203
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イエスの幼子時代 / 感想・レビュー

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遥かなる想い

不思議な物語だった。まるで異次元に 紛れ込んだようなシモンと幼子ダビード そして 母となるイネスの世界.. 家族とは何なのか?ダビードの存在感が 強く、まわりで振り回される大人達の姿が 可笑しい..この世界 次作もあるようだが どう展開させていくのだろうか.. 性の扱いだけが著者らしい、そんな物語だった。

2016/12/18

旅するランナー

ノーベル賞作家だから読んどくべし、という内なる声の呼びかけを信じて手に取ります。今までの人生と名前を棄てて、船でスペイン語が話される国にやって来たシモンとダビード。血の繋りはない。少しおかしな善意に満ちた新たな土地で、親と子、生と死、性(物理的衝動)、ドン・キホーテなどに関して、どこかピントの外れた議論・口論・評論がトコトン行われていく。この面白さが日本人に理解できるかはDios sabe(神のみぞ知る)。続編を読むかどうかは君のみぞ知る。

2020/06/09

ケイ

『恥辱』より『夷狄…』タイプの話だ。帯に書いてあるようなストーリーしかない。ただ、愛が溢れている。身勝手で我儘な愛ではあっても。イエスはなぜマリアの元にやってきたのか、なぜマリアが選ばれたのか、考えてみれば不思議だ。この作品でも、シモンがなぜ少年の母を見つけられると確信したのかがよくわからない。彼女にいとも簡単に預けてしまうことも。しかし、舞台である不可解で不条理のまかり通る世界の中で、シモンの行動原理の根本が愛ゆえにであることは間違いない。そして全ての親の願いである「子供は無垢のままでいて欲しい」

2017/02/20

どんぐり

砂漠の施設でテント生活をしてきたシモンが、船旅で出会った孤児ダビードと一緒に降り立った場所はスペイン語圏で、旧世界の過去の記憶を棄て、白紙の状態で新たな環境で新たな人生をスタートさせる新世界。ダビードの母親を直観に従って発見してイネスに預けたシモンは、港湾労働者として荷役仕事をしながらあたかも後見人のように幼子を見守っていく。ダビードが言語を学ぶために愛読する『ドン・キホーテ』や、後半に哲学的な禅問答が出てきてそれはそれで面白い展開だ。これが現代版イエスの物語になるのか、難民問題に重ねて読んでもいいかもし

2018/11/13

ペグ

自分にとっては、とても感想が書きにくい〜題名、そして登場人物の名前からして聖書をなぞっているのかな?と。それをディストピアらしい舞台に乗せて描いているので突飛に思えることも多々ありました。登場人物は皆いびつで心から応援したい人がいません。特に語り手のシモンは強調された男性性にちょっと辟易。にもかかわらず続編が読みたくなる不思議な魅力のある作品なのです。

2019/11/28

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