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カート・ヴォネガット全短篇 3 夢の家

カート・ヴォネガット全短篇 3 夢の家

カート・ヴォネガット全短篇 3 夢の家

作家
カート・ヴォネガット
大森望
長崎訓子
浅倉久志
伊藤典夫
宮脇孝雄
谷崎由依
鳴庭 真人
出版社
早川書房
発売日
2019-01-22
ISBN
9784152098306
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カート・ヴォネガット全短篇 3 夢の家 / 感想・レビュー

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ケイ

編者に感謝したいのは、いくつかにテーマを分けていたとしても、辛口なのも愛にあふれているのも風刺がきいたのも、等しくまぜてくれているから。今回のお気に入りはケネディ家が素敵な『ハイニアス・ポート物語』。銀の匙をくわえて生まれてきても機会を捉えられる人はいる、世間知らずさをくまのプーさんに例えたのが苦笑いを誘う『この宇宙の王と王女』。見知らぬ人間の正義のために闘う事が人間が自由を得る方法との言葉につながる『エド・ルービーの会員制クラブ』 恋の始まりの予感♪『都会』~「世界はきれいであたたかく未来は明るかった」

2019/03/31

ヘラジカ

この短篇集は薬箱みたいなものだ。その時々で必要な作品を読めばムードがガラッと変わる。ロマンスの取り「都会」が短いのに素敵すぎて心が明るくなった。ヴォネガットは含蓄に富んだ作品も良いけれど、こういうささやかな小品にこそ巧さが表れているように思う。彼はモラリストでシニシストかもしれないが最高のロマンティストでもあるのだなあと。案に相違して後半8編は全て読了済。初読のなかでは「愛する妻子のもとへ帰れ」が好き。はっきり言って男の都合の良い妄想みたいな話だけどオチが小洒落てる。文学性では「嘘」と「自慢の息子」かな。

2019/01/24

maimai

3冊目。特に印象に残ったものをいくつか挙げれば、ヴォネガットの皮肉な視線が際立つ「夢の家」、「自慢の息子」。同じ作家が書いたとは思えないロマンティックな恋愛スケッチ「都会」。同様にハートウォーミングな「パッケージ」。ヒッチコックの映画1本分のハラハラドキドキが詰め込まれた「エド・ルービーの会員制クラブ」。登場人物とヴォネガット自身の像が重なる「工場の鹿」。そしてアッという結末「ローマ」。本邦初訳が4篇も入っているのも嬉しい。

2019/08/23

zikisuzuki

何しろ一番好きな作家なもので興奮気味に読み始め、ふと気付いたらたら表紙に3の文字が。でもまあいいと読み進んだ。彼独特の短いチャプターの寄せ集めで描かれていない。そりゃそうだ短編集なのだから。どの話でも彼は絶妙な相応の報酬を登場人物に投げ与える。悪人には天罰を、優しい人には優しい愛を、ペテン芸術家には金を。そして「正義は時折負けるけど親切は負けない」という言葉を思い出させてくれる。私としてはカートの分身と思える防風窓のセールスマンの話をいつまでも読み続けていたいと思った。

2019/03/05

Aska_33

長編しかヴォネガットは読んだことがなかったが、短篇もとてもうまい作家であることがわかる。

2020/07/30

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