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息吹

息吹

息吹

作家
テッド・チャン
大森望
出版社
早川書房
発売日
2019-12-04
ISBN
9784152098993
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息吹 / 感想・レビュー

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とん大西

…メモリアルな(?)700冊目となりましたが…疲れました(^_^;)。全編、哲学と物理のハイブリッドな授業を受けているような感覚。半分以上理解できてないかもしれません。細部を積み上げたマジのSFというのは全くもって難しい…。それでも、普段とは違う読書脳で読んだからか、これまでにない新鮮な趣を感じることはできたかも。目の前にあるものが唯一無二の『今』、そこからは自分自身が造り出す明日…てなとこでしょうか。最も読みやすかった1話目の「商人と錬金術師の門」。奥深いメッセージがちょいと鳥肌ものでした。

2020/03/22

seacalf

冒頭のシェラザードとSFを融合させたような『商人と錬金術師の門』でがっつり心をつかまれ、表題作『息吹』の驚異的な話で度胆を抜かれ、中編の『ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル』の長さにたじろぎつつも、『不安は自由のめまい』で気持ち良く締めくくり、たっぷり堪能させて貰った短編集。ものすごく寡作な作家さんらしいが、むべなるかな。どれもこれも奇想天外な発想、かつ美しさを感じるほど緻密な描き方。SF慣れしていないので時々睡魔が訪れ、滋味溢れるご馳走に眠気たっぷりのスパイスをかけて食べたような読書時間だった。

2020/03/02

buchipanda3

現実とは違う別世界の物語を通して現実のさらに深い層へ意識を持っていかれるような感覚がもたらされた珠玉のSF短編集。テクノロジーが進化しても人がそれを受容できるとは限らない。そこに価値を見出せるとも限らない。過去と未来、並行世界、言語、記憶、自己意識、倫理といった題材を技術と絡め、心の熟成を問うかのような人間の物語が紡がれていた。未来が変更不可と認識した時に人はバートルビーの如くなるのか。AIとの関係、忘却のない社会、パラセルフとの交流など人と技術が融合していくことに自分はどう感じるか好奇と探求が促された。

2019/12/08

k5

これはハードカバーで買わねば、と思い購入。想像通りすばらしく、「商人と錬金術師の門」「デイシー式全自動ナニー」「偽りのない事実、偽りのない気持ち」が必読レベルで、表題作「息吹」は21世紀文学の傑作と言って良いレベル。(本人がディックの短篇をネタ元として挙げてますが)。あとも十分以上に面白いです。訳者の大森望さんがAIにまつわる作品について、恋愛ゲームの連想で語られてますが、どちらかと言うと花澤健吾「ルサンチマン」を想像しました。「門」はどこかドラえもんっぽいし、日本のマンガとの親和性もある作家です。

2020/02/15

keroppi

何というか、気軽に読もうとしていたら、置き去りにされてしまいそうな密度の濃さだ。時間や空間も超越し、様々なテクノロジーが絡み合い、人間の心の深淵を描いているようだ。アラビアンナイト風時間テーマの「商人と錬金術師の門」と、並行世界をテクノロジーで繋ぐ「不安は自由のめまい」が、気に入った。かなりの寡作のようで、次はいつ読めるか分からない。

2020/03/11

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