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歓喜の歌 博物館惑星3

歓喜の歌 博物館惑星3

歓喜の歌 博物館惑星3

作家
菅浩江
十日町たけひろ
出版社
早川書房
発売日
2020-08-20
ISBN
9784152099600
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歓喜の歌 博物館惑星3 / 感想・レビュー

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あおでん@やさどく管理人

設定こそSF的ではあるものの、芸術品とそれをめぐる人たちの関係から、そしてある種の人工知能のようなディケたちとのやり取りから、「私たちにとって『芸術』とはどういうものか」と様々な視点で問いかけてくるのがこのシリーズ。厄介な仕事や贋作騒動というストーリー性とのバランスが絶妙で、今作も楽しく読めた。まさしく「芸術の秋」にふさわしい、「芸術SF」ともいうべきシリーズ。気になる方はぜひ1作目から読んでほしい。

2020/10/20

ひさか

SFマガジン2019年6月号一寸の虫にも、8月号にせもの、12月号笑顔の写真、2020年2月号笑顔のゆくえ、4月号遥かな花、6月号歓喜の歌、の6つの連作短編を2020年8月早川書房から刊行。シリーズ3作目。博物館惑星の学芸員達の事件記録。連作を通じて盗難、贋作組織への対応も描かれ、アクションシーンもあり楽しめる。シリーズ1作目から引き継がれる世界観が興味深く、面白い。

2021/03/28

geshi

ミステリ風味がひっかかって、謎解きや意外な展開への期待を過度にしてしまい、普通にいい話にまとまるのが物足りなく感じてしまった。前作から引っ張っていた主人公の叔父の存在も都合よく回収されたように見える。『にせもの』で提示された本物と偽物を別けるものはとは?という思索や『笑顔の写真』『笑顔のゆくえ』で問われる写真は真実を写すものか?という命題崩しなど、芸術への真摯な姿勢がこの作品の一番の魅力。シンプルにして多幸感あふれる大団円は読む者全員を感動へと突き動かす圧倒的な力を持っている。

2021/05/07

はやしま

前作より”人の物語”になっていて、雰囲気は1作目に近い。1作目に登場した懐かしい人たちが出てきたのも嬉しい。「笑顔のゆくえ(承前)」の章がよかったので、写真家やはぐれAIのことが最後の章で語られたのも嬉しかった。学芸員や警備員らのDBとの直接接続と芸術に纏わる問題解決に視点がいっていたけど、作者がここまで”美”に拘っていたのは意外だった。健の叔父丈次のことも最後のエピソードと対になる見事な構成。前作からの経験と健からの学習で〈ダイク〉は十分に人間の心を学んでいた。"歓喜の歌"もみごとに役割を果たしていた。

2021/03/15

rosetta

★★★★✮一作目から二作目までは19年の間隔が空いたが三作目は一年で出してくれた、ありがとう!月と反対のラグランジュポイントに浮かぶオーストラリア大陸程の小惑星、あらゆる美が集まる博物館〈アフロディーテ〉相変わらず調整役として、お巡りさんとしてAI〈ダイク〉を相棒に日々奔走する主人公健。今作も幾つものトラブルを解決しながら最終章では〈アフロディーテ〉50周年事業を迎え、これまでの話が大きく繋がる。基本的に美に貫かれた楽園の善意のお話。ただ余りにも大団円過ぎて、これがシリーズ最終巻だったら悲しいなと言う心配

2020/09/24

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