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楽園とは探偵の不在なり

楽園とは探偵の不在なり

楽園とは探偵の不在なり

作家
斜線堂有紀
影山 徹
出版社
早川書房
発売日
2020-08-20
ISBN
9784152099617
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「楽園とは探偵の不在なり」のおすすめレビュー

2人殺せば即地獄行きの世界。不可能なはずの連続殺人はなぜ起こったのか?

『楽園とは探偵の不在なり』(斜線堂有紀/早川書房)  2人以上殺した者は、“天使”によって即座に地獄に落とされてしまう。「降臨」から5年、不気味な天使が空を飛ぶようになってから、世界は変わってしまった…。本作『楽園とは探偵の不在なり』(斜線堂有紀/早川書房)は、“天使”の存在に翻弄される人間たちの姿を描くミステリー小説だ。『私が大好きな小説家を殺すまで』『恋に至る病』(ともにKADOKAWA)など話題作を連発する斜線堂さんの新作は、設定からしてミステリーファン垂涎であろう。    何より注目すべきは、天使という存在を利用した“特殊設定ミステリー”としてのおもしろさだ。本作で起こる事件は、ミステリーではお約束といっていい、外部から立ち入ることのできない孤島で起こる連続殺人。ともすれば凡庸な作品になりかねないが、「2人以上殺した者は、天使によって地獄に落とされる」――このシンプルな設定ひとつで、ぐっと新奇性が増している。    まず、犯人が次々とナイフで関係者を殺すような単純な連続殺人はできない。実際、島で最初の被害者が出たときも、周りの登場人物たち…

2020/9/27

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楽園とは探偵の不在なり / 感想・レビュー

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starbro

「ミステリが読みたい!2021年版」国内篇 2位、 「2020年週刊文春ミステリーベスト10」国内部門 第3位、 「2021年 本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング 第4位、「このミステリーがすごい!2021年版」国内編 第6位ということで、期待して図書館に予約し、漸く読めました。斜線堂 有紀、初読です。悪魔の様な天使が降臨・跋扈する世界の孤島ミステリ、舞台設定の割にはミステリ自体はノーマルで、ここまで高評価なのは、納得できませんでした。天使の肉は絶対食べたくありません(笑)

2021/05/04

麦ちゃんの下僕

[孤島の惨劇2020②]島:常世島(行くのに船で4時間)◇2人殺した人間は「天使」によって地獄に引きずり込まれるという世界…斜線堂さんはまたとんでもない設定を生み出しましたね(笑) 同一人物による連続殺人が不可能なはずの世界で、島に集った11人が半減してしまうという「惨劇」の真相は、個々の事件の“ハウダニット”といい、それらが積み上げられて見えてくる全体像といい…実に驚異的で魅力的です!エピローグも感涙もの!そして斜線堂さんが提示する「神とは?」「天国とは?」「探偵とは?」という哲学的な問い…深いですね!

2021/01/17

うっちー

二人以上殺せないといった中での連続殺人トリック。設定も動機も非現実的でした

2020/12/15

cinos

今話題の特殊設定ミステリ。二人殺すと天使によって地獄に引きずり込まれる世界の孤島で、連続殺人事件が起こります。本編以上に探偵チームがすごく素敵で、その話が読めないことがとても残念です。井戸のトリックや名前の付け方が『屍人荘』を思い浮かべました。天使が可愛くないのが独特だと思いました。

2020/09/17

Makoto Yamamoto

二人以上殺した人間は「天使」によって、地獄に堕とされる(焼き殺される)を縛りとして、密室(孤島)で殺人事件を解決するのがテーゼ。 「天使」をグロテスクな形にしたのが一番ヒットかもしれい。主人公青岸焦の語りが長く、入り込めず苦慮。 面白い設定であり、合う人に合う小説だと思う。 今回はチョット合わなかった。残念。

2021/03/01

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